
「講じるの意味は何となくわかるけれど、実際に文章で使うと少し硬く感じる」「対策を講じる、手段を講じる、措置を講じるはどう違うのだろう」と迷っていませんか。講じるは、日常会話よりも説明文・報告文・改まった場面でよく使われる言葉です。そのため、意味をあいまいにしたまま使うと、文章が不自然になったり、伝えたい行動の重さがずれたりすることがあります。
この記事では、講じるの基本的な意味から、よく使う言い回し、講ずるとの違い、類語や英語表現まで、初めて調べる方にもわかるように整理します。読み終えるころには、「対策を講じる」と自然に書けるだけでなく、場面に合わせて別の言葉へ言い換える判断もしやすくなるはずです。
講じる
英語表記:take measures / take steps / give a lecture
目次
講じるの意味をまず正しく理解する

講じるは、複数の意味を持つ言葉ですが、現代で最もよく使われるのは「問題を解決するために方法を考え、実行する」という意味です。まずは、基本の意味と読み方を整理して、言葉の中心をつかみましょう。
講じるとは?読み方と基本の意味
講じるは「こうじる」と読みます。中心になる意味は、問題や課題に対して、適切な方法・手段・対策を考えて実行することです。たとえば「再発防止策を講じる」と言えば、同じ問題が起きないように具体的な方法を考え、実際に行うという意味になります。
講じるには、もともと「講義をする」「書物や学説の内容を説く」という意味もあります。ただし、現代の一般的な文章では「対策を講じる」「手段を講じる」「措置を講じる」のように、問題解決のための行動を表す使い方が中心です。
講じるの意味でよく使う「対策を講じる」「手段を講じる」
講じるは単独で使うよりも、前に名詞を置いて使うことが多い言葉です。特によく見かけるのが「対策を講じる」「手段を講じる」「措置を講じる」です。
| 表現 | 意味の中心 | 例文 |
|---|---|---|
| 対策を講じる | 問題を防ぐ・解決するための方法を実行する | 情報漏えいを防ぐため、厳重な対策を講じる。 |
| 手段を講じる | 目的達成のための方法を考えて取る | 状況を改善するため、あらゆる手段を講じる。 |
| 措置を講じる | 必要な処置や対応を実際に行う | 安全確認が終わるまで、必要な措置を講じる。 |
| 策を講じる | うまく進めるための方法を考える | 混乱を避けるため、事前に策を講じる。 |
この中でも「対策を講じる」は、トラブルやリスクに対する対応を表すときに特に自然です。似た表現として、危険や悪化を避ける判断については、「大事をとって」と「念のため」の違いや意味・使い方もあわせて読むと、予防のニュアンスが整理しやすくなります。
講じるの意味が伝わる使い方と例文

講じるは硬めの表現なので、使う場面を選ぶことが大切です。ここでは、仕事・ニュース・日常に分けて、自然な使い方を確認します。
講じるの使い方を例文で確認
講じるは、問題が起きたときだけでなく、問題が起きる前の備えにも使えます。大切なのは、何に対して、どのような対応を取るのかを文章の中で明確にすることです。
- 災害に備えて、避難経路を周知する対策を講じる。
- 再発を防ぐため、確認手順を増やす措置を講じた。
- 人手不足を解消するため、新しい採用方法を講じる。
- 混雑を避けるため、入場時間を分ける手段を講じた。
- 不正利用を防止するため、本人確認を強化する対策を講じる。
「講じる」は、単なる思いつきではなく、ある程度きちんと考えられた対応に使うと自然です。そのため、「ちょっと工夫する」程度の軽い場面では、「工夫する」「対応する」「やってみる」のほうがやわらかく伝わります。
日常会話で使うときの注意
日常会話で「夕飯の対策を講じる」のように言うと、少し大げさに聞こえることがあります。講じるは、文章・説明・報告・案内などに向いた言葉です。会話で自然に言いたい場合は、「対策する」「方法を考える」「手を打つ」と言い換えると聞き取りやすくなります。
講じると講ずるの違い
「講じる」と「講ずる」は、意味としてはほぼ同じです。どちらも「講義する」「方法を考えて実行する」「和解する」などの意味を持ちます。ただし、現代の文章では「講じる」のほうがやや一般的で、「講ずる」はより改まった印象があります。
たとえば、日常的な説明や読みやすい文章では「対策を講じる」が自然です。一方で、規則文・公的な文章・厳格な文体では「必要な措置を講ずる」のように「講ずる」が使われることもあります。
| 言葉 | 意味 | 印象 | 向いている文脈 |
|---|---|---|---|
| 講じる | 方法や対策を考えて実行する | 現代的で読みやすい | 説明文、案内文、一般的な文章 |
| 講ずる | 講じるとほぼ同じ | 硬く、改まった印象 | 公的文書、規則文、格式ある文章 |
読み手に伝わりやすい文章を目指すなら、まずは「講じる」を使えば十分です。文章全体を厳格に整えたい場合だけ、「講ずる」を選ぶとよいでしょう。
講じるの意味を類語・言い換え・英語表現で深める

講じるは便利な言葉ですが、同じ表現を繰り返すと文章が重くなります。類語や英語表現を知っておくと、場面に合わせて自然に言い換えられます。
講じるの類語と言い換え
講じるの類語には、「対応する」「対策を取る」「手を打つ」「実行する」「施す」「図る」などがあります。ただし、それぞれ意味の重心が少しずつ違います。
| 言い換え | ニュアンス | 例 |
|---|---|---|
| 対応する | 状況に合わせて行動する | 問い合わせに対応する |
| 対策を取る | 問題を防ぐ・解決する行動をする | 感染防止の対策を取る |
| 手を打つ | 早めに具体的な行動を起こす | 売上低下に手を打つ |
| 実行する | 計画したことを行う | 改善案を実行する |
| 図る | 実現を目指して工夫する | 安全性の向上を図る |
講じるは「考えたうえで実行する」という改まった響きがあります。読みやすさを優先するなら「対策を取る」、スピード感を出したいなら「手を打つ」、実施そのものを強調したいなら「実行する」が合います。
講じるの英語表現はtake measuresやtake steps
「対策を講じる」を英語で表すなら、take measures や take steps がよく使われます。どちらも、問題に対して必要な行動を取るという意味です。
- take measures:対策を講じる、措置を取る
- take steps:手順を踏む、対策を取る
- take action:行動を起こす
- give a lecture:講義をする
たとえば「会社は安全対策を講じた」は、英語で「The company took safety measures.」と表せます。「問題を解決するための行動」という意味では take measures が自然です。一方、「講義をする」という意味なら give a lecture を使います。
講じるの意味を間違えないためのまとめ

最後に、講じるを正しく使うための注意点と要点を整理します。意味だけでなく、どの場面で使うと自然かまで押さえておくと、文章の印象がぐっと整います。
講じるを使う時の注意点
講じるを使うときは、「考えるだけ」なのか「実行まで含む」のかを意識しましょう。講じるは、基本的に方法を考えたうえで行動に移す意味を持ちます。そのため、まだ案を考えている段階なら「対策を検討する」「方法を考える」のほうが正確です。
- まだ考えている段階:対策を検討する
- 具体的に行う段階:対策を講じる
- すばやく行動する印象:手を打つ
- 一般的にわかりやすく言う:対策を取る
また、講じるは硬めの言葉なので、友人との会話やカジュアルな文章では重く感じられることがあります。反対に、報告・説明・案内・注意喚起のような場面では、落ち着いた印象を与えられます。
講じるの意味と使い方のまとめ
講じるは「こうじる」と読み、主に「問題を解決するために、方法や対策を考えて実行する」という意味で使います。代表的な表現は「対策を講じる」「手段を講じる」「措置を講じる」です。単に考えるだけではなく、実際の行動まで含む点が大切です。
「講ずる」との意味の違いはほとんどありませんが、講じるは現代的で読みやすく、講ずるはより硬い印象があります。一般的な文章では「講じる」を選ぶと自然です。類語としては「対策を取る」「対応する」「手を打つ」「実行する」などがあり、文脈に応じて言い換えると文章がわかりやすくなります。
迷ったときは、「その言葉が、具体的な対応や行動を伴っているか」を確認してみてください。実際に何らかの方法を取る場面であれば、講じるはとても的確な表現になります。
【参考文献】
