「去年」と「昨年」の違いとは?意味・使い方・例文を徹底解説
「去年」と「昨年」の違いとは?意味・使い方・例文を徹底解説

「去年」と「昨年」はどちらも“今の年のひとつ前”を指す言葉ですが、いざ文章に書こうとすると「違いはあるの?」「意味は同じ?」「使い分けは必要?」「ビジネスメールではどっち?」「年賀状はどっちが正しい?」と迷いやすいところです。

さらに、「前年との違い」や「旧年との使い分け」、「丁寧さ」や「かしこまり度」、「話し言葉/書き言葉」といった関連キーワードまで出てくると、余計にややこしく感じる方も多いはず。

この記事では、「去年」と「昨年」の違いを、意味・使い方・例文・言い換え・英語表現・語源・類義語・対義語まで一気に整理します。読み終えるころには、会話でも文章でも迷わず選べるようになります。

  1. 「去年」と「昨年」の意味の違いと結論
  2. 場面別の使い分けとNGになりやすいケース
  3. 英語表現(last yearなど)との対応関係
  4. 例文と言い換えで身につく自然な使い方

去年と昨年の違い

最初に全体像を押さえます。「意味は同じなのに、なぜ2つあるのか?」の答えは、主に場面(カジュアルかフォーマルか)にあります。ここを理解すると、以降の語源・類義語・英語表現もスムーズです。

結論:去年と昨年の意味の違い

結論から言うと、「去年」も「昨年」も“今年のひとつ前の年”という意味自体は同じです。

  • 去年:日常会話寄りで、くだけた響き
  • 昨年:文章・改まった場面寄りで、丁寧な響き

つまり、違いは「年の指し示す範囲」ではなく、言葉の格(かしこまり度)場面に合うかというニュアンスの差にあります。

去年と昨年の使い分けの違い

使い分けはシンプルです。会話のテンションがそのまま反映されると考えると覚えやすいです。

会話(口語)なら「去年」が自然

家族・友人・同僚との雑談など、ラフな場面では「去年」が最も自然です。「昨年」でも通じますが、少し硬く聞こえることがあります。

文章・ビジネス・改まった場面なら「昨年」が無難

メール、手紙、報告書、スピーチなど、相手への敬意が必要な場面では「昨年」を選ぶと失敗しにくいです。特に年始の挨拶では「昨年(または旧年)」のほうがまとまりがよく、印象も丁寧になります。

  • 年賀状などの祝い事では、「去年」は字面(「去」)から縁起を気にする人がいるため、一般的には「昨年」や「旧年」を選ぶほうが安心
  • 慣習や相手の価値観によって受け取り方が変わることもあるため、迷ったら「昨年」が無難

去年と昨年の英語表現の違い

英語では「去年」「昨年」を厳密に言い分けるというより、文脈(カジュアル/フォーマル)や文章の種類で表現を選びます。

日本語 よく使う英語 ニュアンス
去年 last year 日常的で最も一般的
昨年 last year / the previous year 文章ならthe previous yearがややフォーマル

ビジネス文書で「昨年の実績」「昨年比」など、やや硬めに言いたいときは、the previous yearthe preceding yearが相性のよい選択肢です。

去年とは?

ここからは「去年」そのものを深掘りします。意味はシンプルですが、どんな場面で“自然に聞こえるか”を理解しておくと、文章でも会話でも迷いが減ります。

去年の意味や定義

「去年(きょねん)」は、今の年のひとつ前の年を表す言葉です。時間を大づかみに振り返るときに使いやすく、会話でも文章でも登場します。

ただし、文章の種類によっては「昨年」のほうが好まれることが多いので、意味の理解に加えて「場に合うか」をセットで覚えるのがおすすめです。

去年はどんな時に使用する?

「去年」は、次のようなくだけた場面で特に活躍します。

  • 友人との雑談(去年の旅行、去年の流行など)
  • 家族との会話(去年の今ごろ、去年の夏休みなど)
  • メモや口頭説明(去年の資料、去年の写真など)

ポイントは、「相手との距離が近い」「会話中心」「硬さが不要」なときに自然、ということです。

去年の語源は?

「去年」は、文字通り“去った年”という感覚を含む表現です。漢字の「去」には“離れる・過ぎ去る”のイメージがあり、そこから「去る年」=「去年」という形で定着しています。

  • 「去る」という字を含むため、祝い事では縁起を気にして避ける人もいる(地域や慣習によって差がある)

去年の類義語と対義語は?

「去年」と近い言葉(類義語)・反対の言葉(対義語)を整理すると、使い分けの理解が一段ラクになります。

類義語(意味が近い)

  • 昨年:意味は同じで、より改まった響き
  • 前年:基準となる年の「前の年」(今年とは限らない)
  • 旧年:新年を迎えたときに「前の年」を指す、挨拶でよく使う

対義語(反対・対応する)

  • 来年:今年の次の年
  • 明年(みょうねん):来年の改まった言い方

昨年とは?

次に「昨年」です。「意味は同じなのに丁寧に聞こえる」理由と、文章で選ばれやすい背景を押さえておくと、メールや手紙で迷いません。

昨年の意味を詳しく

「昨年(さくねん)」も「去年」と同じく、今年のひとつ前の年を指します。違いは意味ではなく、語感が改まっている点です。

特に文章では、語感の硬さが「丁寧さ」「公的さ」に直結します。だからこそ、ビジネスや儀礼的な場面で「昨年」が選ばれやすいわけです。

昨年を使うシチュエーションは?

「昨年」が自然にハマる代表例は次の通りです。

  • ビジネスメール(昨年はお世話になりました/昨年の実績)
  • 式典・スピーチ(昨年は多大なるご支援を賜り)
  • 年賀状や礼状(昨年中は格別のご厚情を賜り)
  • 報告書・議事録(昨年比、昨年同月比など)

迷ったら、相手が目上・文書が正式・記録として残るのどれかに当てはまる場合は「昨年」を選ぶと安定します。

昨年の言葉の由来は?

「昨」には“過ぎた・先の”といった時間的なニュアンスがあります。「昨年」は、そのニュアンスを使って「過ぎた年」=今年の前の年を示す言い方です。

「去年」よりも字面が落ち着いており、文章語として使いやすいのが特徴です。

昨年の類語・同義語や対義語

「昨年」は同義語が多く、文体に合わせて選べます。

類語・同義語

  • 去年:くだけた言い方
  • 前年:基準年の前(今年とは限らない)
  • 旧年:年始の挨拶でよく使う

対義語

  • 来年:次の年
  • 明年:来年の改まった言い方

去年の正しい使い方を詳しく

ここでは「去年」を実戦投入できるように、例文・言い換え・間違いやすいポイントをまとめます。会話で自然に聞こえる言い方を中心に、文章で使う場合の注意も押さえます。

去年の例文5選

  • 去年の夏は暑くて、外に出るのが大変だった
  • 去年の今ごろは、ちょうど引っ越し準備をしていた
  • 去年の旅行の写真、あとで送るね
  • 去年から続けている習慣が、やっと身についてきた
  • 去年より体調が安定してきた気がする

どれも会話でスッと出てくる形です。「昨年」に置き換えると、少し改まった印象になります。

去年の言い換え可能なフレーズ

同じ意味でも、状況によって言い換えると文章が整います。

  • 昨年:改まった文体に寄せたいとき
  • 前年:比較・統計・データ文脈で使いやすい(基準年に注意)
  • 一昨年(おととし):年がズレていると誤解を招くので要注意
  • 去年のうちに年内に:文書を硬めにしたいとき

去年の正しい使い方のポイント

  • 雑談・口頭説明・親しい相手には「去年」が最も自然
  • 記録に残る文章や目上相手には「昨年」を優先すると無難
  • 比較の文脈では「前年」と混同しない(基準が“今年”とは限らない)

去年の間違いやすい表現

よくあるつまずきは次の2つです。

「前年」と同じ感覚で使ってしまう

「去年」は常に“今年の前”ですが、「前年」は“基準にしている年の前”です。たとえば資料が「2024年度の前年」と言っている場合、指しているのは2023年度であり、必ずしも「去年」と一致しません。

年始の挨拶で「去年」を連発する

年賀状や改まった新年挨拶では、相手によっては「去年」がラフに見えたり、字面を気にしたりするケースがあります。迷うなら「昨年」や「旧年」に寄せるのが安全です。

  • 言葉の受け取り方は相手や地域の慣習で差が出るため、最終的には相手との関係性に合わせて調整するのが確実

昨年を正しく使うために

「昨年」は、メールや文章で“丁寧さ”を担保してくれる便利な言葉です。例文で型をつかみ、言い換えも含めて使える状態にしましょう。

昨年の例文5選

  • 昨年は格別のご高配を賜り、誠にありがとうございました
  • 昨年の実績を踏まえて、今年の計画を見直します
  • 昨年同月比で見ると、売上は緩やかに伸びています
  • 昨年よりも安定した運用を目指します
  • 昨年の反省点を踏まえ、今期は改善を進めます

ビジネス文脈では、このように「昨年+名詞(実績・同月比・反省点)」の形が非常に使いやすいです。

昨年を言い換えてみると

文章のトーンを調整したいときは、次の言い換えが便利です。

  • 旧年:年始の挨拶で特に相性がよい
  • 前年:比較・統計で使いやすい(基準年に注意)
  • 前の年:子ども向けや分かりやすさ重視の文章で有効
  • the previous year:英語でフォーマル寄りにしたいとき

昨年を正しく使う方法

  • ビジネスメール・報告書・公式文書では「昨年」を基本にする
  • 年始の挨拶は「昨年」または「旧年」を選ぶと整う
  • 「昨年比」「昨年同月比」など、比較表現と相性がよい

昨年の間違った使い方

「昨年」は便利ですが、場に合わないと“よそよそしさ”が出ることもあります。

親しい相手の雑談で硬すぎる

友人に「昨年の旅行どうだった?」と言っても間違いではありませんが、会話の温度感によっては硬く聞こえます。自然さ重視なら「去年」に戻すのが無難です。

基準がズレる場面で「前年」と混同する

数字の資料では「前年」が登場しやすいので、「昨年」と見間違えないように注意しましょう。どちらも“前”ですが、基準の置き方が違います。

  • 文書の正確性が求められる場合は、言葉だけでなく年号(例:2025年、2024年)を併記すると誤解が減る
  • 本記事は一般的な言葉の使い分けを整理したものであり、厳密な表記ルールや社内規程がある場合はそれに従ってください
  • 正確な情報や最新の運用ルールは、所属組織の公式文書や公式サイトをご確認ください。最終的な判断は専門家にご相談ください

まとめ:去年と昨年の違いと意味・使い方の例文

「去年」と「昨年」は、どちらも今年のひとつ前の年を指し、意味そのものは同じです。違いは、言葉のフォーマル度(場に合う丁寧さ)にあります。

  • 去年:会話やくだけた場面で自然。友人・家族・雑談向き
  • 昨年:文章や改まった場面で無難。ビジネス・公式文書・年始の挨拶向き

例文の形をそのまま使えば、迷いは一気に減ります。迷ったら「昨年」を選ぶと丁寧さで失敗しにくく、会話の自然さを優先したいなら「去年」が頼りになります。

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