「掲載」と「掲示」の違いや意味・使い方・例文まとめ
「掲載」と「掲示」の違いや意味・使い方・例文まとめ

「掲載」と「掲示」、どちらも“情報を人に伝える”ときに見かける言葉ですが、いざ使い分けようとすると迷いやすいですよね。

たとえば、会社のお知らせをホームページに出すのは掲載?それとも掲示?学校の掲示板にポスターを貼るのは?「記載」「公表」「公開」「掲出」「貼り出す」など似た表現も多く、文章作成やビジネスメールで不安になる方も多いはずです。

この記事では、新聞・雑誌・Webサイト・社内文書・掲示板など、よくあるシーンに沿って「掲載」と「掲示」の違いと意味、正しい使い方、英語表現、例文まで整理します。言い換えや類義語・対義語もあわせて確認できるので、読み終えたころには迷いがスッと消えるはずです。

  1. 掲載と掲示の意味の違いと結論
  2. 場面別の使い分けと判断基準
  3. 類義語・対義語・言い換え表現の整理
  4. 例文で身につく正しい使い方と注意点

掲載と掲示の違い

まずは全体像をつかむために、「掲載」と「掲示」を同じ土俵で比較します。意味・使い分け・英語表現を先に押さえると、以降の解説が一気に読みやすくなります。

結論:掲載と掲示の意味の違い

結論から言うと、両者の違いは「情報を載せる場所(媒体)と、見せる方法(提示のしかた)」にあります。

  • 掲載:新聞・雑誌・書籍・Webサイトなど、媒体(メディア)の中に情報を載せて公開すること
  • 掲示:掲示板・壁・入口・校内など、人目につく場所に掲げて示すこと(またはその文書自体)

イメージとしては、掲載は「メディアに乗せて広く読ませる」、掲示は「その場にいる人へ見える形で伝える」です。媒体に“載る”なら掲載、場所に“掲げる”なら掲示と覚えると、判断が早くなります。

  • 掲載=媒体(紙・Web・広報誌など)に載せる
  • 掲示=物理的な場所で見せる(貼る・掲げる)

掲載と掲示の使い分けの違い

使い分けのコツは、「読者が情報に出会う導線」を考えることです。

  • 読者が媒体を開いたり検索して情報に触れる → 掲載
  • 読者がその場所を通ったときに目に入る → 掲示

たとえば、同じイベント案内でも、公式サイトに載せるなら「イベント情報を掲載する」、学校の入口に貼るなら「ポスターを掲示する」と表現するのが自然です。

迷いやすい境界線

近年はデジタル化で境界があいまいになる場面もあります。社内ポータルに「掲示板」機能がある場合、見た目は掲示でも実態はWebの媒体です。この場合は次のように考えると整理できます。

  • 社内ポータルのページに載せる(ログインして閲覧する)→ 掲載寄り
  • オフィスのモニターに常時表示して通行人に見せる → 掲示寄り

  • 掲示は「その場にいる人向け」、掲載は「媒体の読者・閲覧者向け」になりやすい
  • 同じ内容でも“出す場所”が変われば、表現も変わる

掲載と掲示の英語表現の違い

英語でもニュアンスは近く、掲載はpublish / post / run / printなど、掲示はpost / put up / display / announceがよく使われます。

日本語 英語表現(例) ニュアンス
掲載する publish / post / run 媒体に載せて公開する(記事・情報・広告など)
掲示する put up / post / display 人目につく場所に掲げる・表示する

たとえば、Webサイトに記事を載せるならpost an article on the website、掲示板に張り紙を貼るならput up a notice on the bulletin boardが自然です。

  • 英語のpostは「掲載」にも「掲示」にも寄るため、場所(website / bulletin board)をセットで書くと誤解が減る

掲載とは?

ここからは「掲載」だけに焦点を当てて、意味・使われ方・語源・関連語を掘り下げます。ビジネス文書やWeb運用で頻出なので、しっかり押さえておくと便利です。

掲載の意味や定義

掲載(けいさい)とは、新聞・雑誌・広報誌・書籍・Webサイトなどの媒体に、文章・写真・広告・情報を載せることを指します。

ポイントは、掲載が「媒体という器の中に情報が入る」行為だということです。媒体が紙でもデジタルでも成立し、近年では「サイトに掲載」「SNSに掲載(=投稿)」のようにオンライン文脈でも広く使われます。

掲載はどんな時に使用する?

掲載は不特定多数(または媒体の読者)に向けて情報を公開する場面でよく使います。具体例は次のとおりです。

  • 新聞・雑誌:記事、広告、写真を掲載する
  • Web:お知らせ、採用情報、価格表、規約を掲載する
  • 広報物:社内報・学校だより・自治体広報に掲載する

ビジネスでは「当社サイトに掲載しております」「募集要項を掲載しました」など、説明責任や根拠提示の文脈でもよく登場します。

  • 媒体に“載せる”=掲載
  • 紙でもWebでも使える

掲載の語源は?

掲載は、動詞の「載せる」に由来します。「載る」は“乗る・載せる”の意味を持ち、媒体の上に情報を乗せて届ける感覚が残っています。

この語源を意識すると、掲示との違いがさらに明確になります。掲示は「掲げて示す」ですが、掲載はあくまで“載せる”です。

掲載の類義語と対義語は?

掲載の類義語は文脈で変わります。近い意味の語を押さえつつ、混同しやすい語も整理しましょう。

類義語(近い意味)

  • 掲載:媒体に載せる(最も基本)
  • 掲載する/掲載される:情報が媒体に載る
  • 公表:公式に発表する(載せる行為より“発表”が主)
  • 公開:一般に見せる状態にする(範囲が広い)
  • 記載:書き記す(契約書・申込書など“書く”に寄る)
  • 掲載(投稿):WebやSNSで載せるニュアンス

対義語(反対に近い表現)

  • 非掲載:載せない
  • 削除:載せた情報を取り下げる
  • 非公開:公開しない状態にする

  • 「記載」は“書く”、掲載は“媒体に載せる”。契約書なら「記載」、サイトなら「掲載」が自然になりやすい

掲示とは?

次に「掲示」を整理します。掲示は学校・マンション・役所・職場など、現場の運用で頻出です。誤用すると違和感が出やすいので、シーンとセットで覚えるのがコツです。

掲示の意味を詳しく

掲示(けいじ)とは、伝達事項などを人目につく場所に掲げて示すことを指します。また、掲げて示した文書や張り紙そのものを「掲示」と呼ぶこともあります。

掲示の中心は、「通行人・利用者がその場で目にする」という性質です。つまり、情報の“置き場所”が物理的で、視認性が重要になります。

掲示を使うシチュエーションは?

掲示は、次のような場面で自然に使われます。

  • 学校:掲示板に連絡事項を掲示する
  • マンション:エントランスに注意喚起を掲示する
  • 職場:休業日のお知らせを入口に掲示する
  • 店舗:営業時間変更の紙をレジ前に掲示する

「貼る」「掲げる」「表示する」という動作が伴うときは、掲示がしっくりきます。

  • 掲示は場所依存の情報伝達。遠隔の相手に同じ情報を届けたいなら、掲載(Web・メール)も併用すると誤解が減る

掲示の言葉の由来は?

掲示は、「掲げる」+「示す」の組み合わせです。つまり、上げて目立たせ、見えるようにして伝えるという成り立ちです。

だからこそ掲示は、紙の張り紙だけでなく、案内板・掲示板・ポスター・館内表示など、視覚的に“見せる”手段と相性がよい言葉として使われてきました。

掲示の類語・同義語や対義語

掲示は「見える場所に示す」行為なので、類語も“示す・貼る”系が中心です。

類語・同義語

  • 掲出:掲げて出す(ポスター掲出など、やや硬め・業務寄り)
  • 貼り出す:貼って外に出す(口語寄り)
  • 表示:見える形で示す(サイン・画面表示など広い)
  • 告知:知らせる(掲示に限らずWeb告知も含む)

対義語(反対に近い表現)

  • 撤去:掲示物を取り外す
  • 非掲示:掲示しない(規定文脈など)
  • 隠す:見えない状態にする

掲載の正しい使い方を詳しく

ここでは「掲載」を実際に使える状態にするために、例文・言い換え・ポイント・間違いやすい表現をまとめます。文章作成のチェックリストとして使ってください。

掲載の例文5選

日常~ビジネスまで、そのまま使える例文を用意しました。

  • 新商品の情報を公式サイトに掲載しました
  • 募集要項は採用ページに掲載しております
  • その記事は来月号の雑誌に掲載される予定です
  • 会議資料に決定事項を掲載して共有します
  • 個人情報の取り扱い方針をページ下部に掲載しています

掲載の言い換え可能なフレーズ

同じ「載せる」でも、媒体や硬さで言い換えができます。

  • Webに載せる → 掲載する公開する投稿する
  • 紙面に載せる → 掲載する載せる収録する
  • 広告を載せる → 広告を出稿する(業務用語)/掲載する

  • 規約や注意事項は「掲載」だけでなく「明記」「記載」を併用すると、文章が締まりやすい

掲載の正しい使い方のポイント

掲載を自然に使うポイントは、「何に(媒体)」「何を(情報)」「どこに(場所)」を明確にすることです。

  • 媒体:サイト、ページ、紙面、広報誌、ニュースレター
  • 内容:お知らせ、価格、募集要項、注意事項、記事
  • 場所:トップページ、下部、PDF、○ページ目

たとえば「詳細はサイトに掲載しています」だけでも通じますが、丁寧にするなら「詳細は公式サイトのFAQページに掲載しています」と書くと、読み手が迷いません。

  • 掲載は“媒体”とセットで書くと誤解が減る
  • 読み手が探しやすいように、掲載場所(ページ名・位置)まで添えると親切

掲載の間違いやすい表現

よくある混同は「記載」と「掲載」です。結論として、書類の中に書く=記載、媒体に載せる=掲載が基本です。

  • 申込書に掲載してください → 不自然(多くは「記載してください」)
  • 契約書に掲載されています → 不自然(多くは「記載されています」)
  • 社内ルールは規程に掲載 → 文脈次第(規程“文書に載る”なら掲載でも通るが、一般には「記載」「明記」が無難)

  • 法律・契約・規約に関わる表現は、運用や解釈で影響が出ることがあります。正確な表現は公式文書や専門家の確認を優先してください

掲示を正しく使うために

続いて「掲示」を、例文とセットで定着させます。掲示は“場所”の言葉なので、どこに掲げるのかを意識すると誤用が減ります。

掲示の例文5選

  • 入口に休業日のお知らせを掲示します
  • 掲示板に時間割変更の連絡が掲示されていました
  • 校内に文化祭のポスターが掲示されています
  • 注意事項をエレベーター内に掲示してください
  • 避難経路図を見やすい位置に掲示しておきます

掲示を言い換えてみると

掲示は言い換えも豊富です。文章の硬さや媒体に合わせて選べます。

  • 掲示する → 貼り出す(口語寄り)
  • 掲示する → 掲げる(やや硬め)
  • 掲示する → 表示する(サイン・画面にも対応)
  • 掲示する → 掲出する(ポスター・広告の業務文脈で多い)

掲示を正しく使う方法

掲示を正しく使うコツは、「見せる相手」と「場所」を決めてから書くことです。

  • 誰に:来訪者、利用者、住民、生徒、社員
  • どこに:掲示板、入口、窓口、壁、エレベーター内、校内

また、掲示は掲示期間撤去とセットで運用されることが多いので、業務上は「掲示:○月○日まで」「掲示後は撤去」など、管理情報も添えると丁寧です。

  • 掲示は“場所”が命。どこに掲示するかを書けると強い
  • 掲示期間・撤去の運用まで含めると、実務で伝わりやすい

掲示の間違った使い方

掲示の誤用で多いのは、Web掲載との混同です。社内チャットやWebページは“場所”というより“媒体”なので、基本は掲載が自然です。

  • 公式サイトに営業時間を掲示しています → 多くは「掲載しています」
  • ニュースページに掲示しました → 多くは「掲載しました」
  • 掲示板(Web機能)に掲示 → 文脈次第(機能名が掲示板でも、媒体として運用しているなら「掲載」表現が自然なことが多い)

  • 社内規程や行政手続きでは、用語が制度上の意味を持つ場合があります。最終的な表現は、公式サイト・公式文書の用語に合わせるか、必要に応じて専門家にご相談ください

まとめ:掲載と掲示の違いと意味・使い方の例文

最後に要点を整理します。掲載と掲示はどちらも情報発信の言葉ですが、「載せる媒体」「見せる場所」かで意味が分かれます。

  • 掲載:新聞・雑誌・Webサイトなどの媒体に情報を載せて公開する
  • 掲示:掲示板・入口・壁など人目につく場所に掲げて示す
  • 迷ったら、媒体に“載る”なら掲載、場所に“掲げる”なら掲示で判断する
  • 契約や規約など重要文書は、正確な表現の確認として公式サイトの記載専門家への相談を推奨

掲載と掲示を正しく使い分けられるようになると、文章の信頼感が上がり、相手に情報が正確に届きやすくなります。必要な場面で例文をそのまま活用しつつ、自分の文章に落とし込んでみてください。

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