「所得」と「収入」の違い|意味・使い方と例文を徹底解説
「所得」と「収入」の違い|意味・使い方と例文を徹底解説

「所得と収入の違いって、結局どこが違うの?」

履歴書や転職面接で聞かれる年収の話、確定申告や年末調整の書類、住宅ローン審査の入力欄、源泉徴収票の見方など、日常のいろいろな場面で「所得」と「収入」はセットで登場します。

ところが、給与や売上、手取り、課税所得といった似た言葉も多く、意味を混同したまま使うと「話が噛み合わない」「書類の金額を間違える」といったリスクにつながりやすいのが厄介なところです。

この記事では、所得と収入の違いの“結論”から、英語表現、語源、類義語・対義語、そしてそのまま使える例文まで、初めての方にもわかる言葉で整理します。

  1. 所得と収入の意味の違いが一言でわかる
  2. 書類・会話で迷わない所得と収入の使い分けが身につく
  3. 所得と収入の英語表現とニュアンスのズレが理解できる
  4. そのまま使える例文と、間違いやすい言い回しが学べる

所得と収入の違い

最初に、読者がいちばん知りたい「所得と収入の違い」を、結論→使い分け→英語表現の順で一気に整理します。ここを押さえるだけで、書類でも会話でも迷いが減ります。

結論:所得と収入の意味の違い

結論から言うと、収入は「入ってきたお金の総額」所得は「収入から必要経費(または給与所得控除など)を引いた“もうけ”です。税務の世界では、この差がとても大きく、同じ金額の話をしているつもりでも、言葉が違うだけで意味が変わってしまいます。

イメージしやすくするために、まずは超シンプルな式にしておきます。

用語 ざっくりした定義 ポイント
収入 受け取った金額の合計(売上・給与・賞与など) 原則「差し引き前」の総額
所得 収入 − 必要経費(または給与所得控除など) 税金の計算で基礎になりやすい“もうけ”
  • 収入:入金ベースの「総額」
  • 所得:収入からコストを引いた「実質的なもうけ」
  • 手取り:給与から税金・社会保険料などが引かれた「実際に受け取る額」(収入とも所得とも別物)
  • この記事は一般的な整理を目的とした解説です。税務・手続きは個別事情で扱いが変わるため、正確な判断は国税庁などの公式情報の確認や、税理士など専門家への相談をおすすめします
  • 金額例はあくまで目安であり、控除・経費の取り扱い次第で結果は変わります

所得と収入の使い分けの違い

使い分けは「何を聞かれているか」で決まります。私は実務的に、次の基準で判断すると迷いにくいと整理しています。

  • 収入:給与明細の額面、賞与、売上、家賃収入など「入ってきた金額」をそのまま言いたいとき
  • 所得:確定申告や税金の話で「どれだけもうかったか」、審査や扶養判定などで「所得基準」を問われるとき

たとえば会社員の場合、源泉徴収票で見ると、収入は「支払金額(給与収入)」、所得はそこから給与所得控除などを踏まえた「給与所得(所得)」という関係になりやすいです。

一方、個人事業主の場合はもっと直感的で、売上=収入、売上から経費を引いた残り=所得(利益に近い)と考えると理解が早いです。

所得と収入の英語表現の違い

英語は日本語ほど「税務用語としての厳密さ」が文脈依存になりやすいので、私は次の対応で捉えています。

日本語 英語の代表例 ニュアンス
収入 income / revenue / earnings 入ってくるお金。個人はincome/earnings、事業はrevenueが自然
所得 taxable income / net income / profit 差し引き後。税務ならtaxable income、会計ならnet income/profitが近い
  • 日本語の「収入」は個人の文脈でも事業の文脈でも使えますが、英語では「個人のincome」と「事業のrevenue」を分けると誤解が減ります
  • 「所得」を単にincomeと訳すと、収入と区別が消えることがあるため、税務の話ではtaxable incomeなど補足が安全です

所得とは?

ここからは「所得」そのものを掘り下げます。定義だけでなく、どんな場面で使う言葉なのか、語源・類義語まで整理して、言葉の輪郭をはっきりさせましょう。

所得の意味や定義

所得は、税法上では基本的に「収入から必要経費を差し引いたもの(もうけ)」として扱われます。

会社員なら「必要経費に相当するもの」として給与所得控除があり、給与収入(収入)から控除を引いたものが給与所得(所得)になります。

ここで大事なのは、所得は「手取り」ではない点です。手取りは税金・社会保険料などが差し引かれた後の実受取額で、所得とは計算の位置づけが違います。

所得はどんな時に使用する?

所得は、私は「基準として扱われやすい言葉」だと捉えています。たとえば次のような場面です。

  • 確定申告や所得税の説明で「所得はいくらか」を問うとき
  • 各種制度で「所得制限」「所得要件」があるとき
  • 扶養や控除の話で「合計所得金額」などが出てくるとき
  • 申請書類で「所得証明(課税証明)」を求められるとき

  • 制度の判定基準は「所得」の種類や「課税所得」など、定義が細かく分かれます。自分のケースがどれに当たるかは、必ず公式の案内や窓口で確認してください

所得の語源は?

「所得」は漢語で、文字通り「得ているもの(得たもの)」という成り立ちです。日常語としては「得た利益・もうけ」の方向へ意味が寄りやすく、税務でも「もうけ」を示す用語として定着しています。

ただし、語源や語の変遷は資料によって説明が分かれることもあるため、ここでは「理解の助け」として押さえるのが安全です。

所得の類義語と対義語は?

所得の類義語は、文脈(税務・会計・日常)で選び方が変わります。私は次のように使い分けています。

所得の類義語(近い意味)

  • 利益:収入−費用の残り。会計・ビジネス寄り
  • もうけ:口語でわかりやすい言い換え
  • 純利益(純収益):差し引き後を強調したいとき
  • 課税所得:税金がかかる対象額を示すとき(制度用語)

所得の対義語(反対方向の概念)

  • 損失:もうけではなく赤字になった状態
  • 支出:出ていくお金(収入・所得とは逆方向)

収入とは?

次に「収入」を整理します。収入は日常でもよく使う言葉ですが、税務や書類の場面では「差し引き前の総額」という意味合いが強くなります。

収入の意味を詳しく

収入は、仕事や事業、資産などから「入ってきた金額の合計」を指します。会社員なら給与・賞与などの合計、個人事業主なら売上が収入という整理が基本です。

ポイントは、収入は原則として必要経費や控除を引く前だということ。ここを押さえるだけで、所得との混同はかなり減ります。

収入を使うシチュエーションは?

収入は「額面」「売上」「入金」の話でよく使います。具体的には次の場面が典型です。

  • 「昨年の収入はどれくらい?」とざっくり聞かれたとき(多くは年収の意味)
  • 給与明細や求人票で、税金が引かれる前の金額を説明するとき
  • 事業の売上を示すとき(収入=売上として扱う文脈)

  • 転職面接などで「前職の収入」を聞かれた場合、実務上は年収(給与収入)を答えるのが一般的です

収入の言葉の由来は?

「収入」は「収(おさめる・集める)」+「入(入る)」で、入ってくるものを集めるイメージの語です。日常語としても直感的で、「入ってきた金額」を指すのに向いています。

税務の世界でも出発点の金額として扱われやすく、そこから控除・経費などを差し引いて所得を考える、という流れと相性が良い言葉です。

収入の類語・同義語や対義語

収入の類語・同義語

  • 年収:1年の給与収入(会話ではほぼこの意味で使われがち)
  • 売上:事業の収入としての言い換え
  • 給与収入:給与・賞与などの合計(額面)
  • 入金:お金が入ってくる行為・結果(経理寄り)

収入の対義語

  • 支出:出ていくお金
  • 出費:日常会話での支出

所得の正しい使い方を詳しく

ここからは「所得」を実際の文章・会話で正しく使うためのパートです。例文とセットで感覚を固め、言い換えや注意点まで一気に身につけましょう。

所得の例文5選

  • 今年は必要経費が増えたので、収入は同じでも所得は下がりました
  • 申請には所得証明書(課税証明書)が必要なので、市区町村で取得します
  • 控除を適用した後の課税所得をもとに、税額が決まります
  • 所得制限のある制度なので、合計所得金額を確認してください
  • 個人事業の場合、売上から経費を引いた残りが所得の目安になります

所得の言い換え可能なフレーズ

相手が税務用語に慣れていないときは、言い換えが効きます。私は次の言い換えをよく使います。

  • 所得 → 「もうけ」「差し引き後の金額」「実質的に残った金額」
  • 所得(税務文脈)→ 「課税の対象になるベース」「税金計算の基礎になる金額」

ただし、申請書や公式書類に書くときは、言い換えずに指定された用語(所得・課税所得など)を使うのが安全です。

所得の正しい使い方のポイント

所得で迷ったら、私は次の3点をチェックします。

  • 「収入から何かを引いた後の話」になっているか
  • 税金・控除・経費などの文脈か
  • 制度の基準(所得制限など)を説明しているか

この3点のどれかに当てはまるなら、所得を使うほうが自然なことが多いです。特に税務では、所得が「もうけ」を示す言葉として整理されている点を押さえておくとブレません。

所得の間違いやすい表現

所得で多い誤解は、所得=手取りだと思い込むパターンです。手取りは、給与から税金・社会保険料などが引かれた後の金額で、所得とは別物です。

  • 「所得」と「手取り」を混同すると、会話だけでなく書類の入力ミスにつながりやすいので注意してください
  • 税務や制度は用語が細かいので、迷ったときは国税庁や自治体などの公式案内を確認し、必要なら税理士等に相談するのが確実です

収入を正しく使うために

最後に「収入」の使い方を整理します。収入は日常語として便利ですが、所得との区別が曖昧になると誤解が起きやすいので、例文で感覚を固めましょう。

収入の例文5選

  • 今年の収入はボーナスが増えた分、昨年より上がりました
  • 副業の収入がある場合は、申告が必要かどうか確認しておきましょう
  • 事業の収入(売上)は増えましたが、広告費も増えました
  • 源泉徴収票の支払金額は、給与の収入にあたります
  • 住宅ローンの審査では、収入や返済負担率が確認されることがあります

収入を言い換えてみると

収入は、文脈に合わせて言い換えると誤解が減ります。

  • 収入(会社員)→ 「年収」「給与収入(額面)」「給与と賞与の合計」
  • 収入(事業)→ 「売上」「入金」「売上高(ビジネス文脈)」

英語にするなら、個人はincome/earnings、事業はrevenueと分けると意図が伝わりやすいです。

収入を正しく使う方法

収入のコツは、「差し引き前の総額」を言いたいときに使うことです。特に給与は、税金や社会保険料が引かれる前の金額が収入に当たり、手取りとは一致しません。

もし「所得」と迷ったら、私はこう判断します。

  • 入ってきた金額そのもの → 収入
  • 経費や控除を引いた後の“もうけ” → 所得

収入の間違った使い方

収入でありがちなミスは、税務や制度の説明で「所得」と言うべきところを「収入」と言ってしまうことです。たとえば「所得制限」を「収入制限」と言ってしまうと、基準が違う制度では誤解が生まれます。

  • 制度・申請・税金の文脈では、用語が指定されていることが多いので、書類の文言どおりに理解するのが安全です
  • 判断に迷う場合は、必ず公式サイトを確認し、必要なら専門家へ相談してください

まとめ:所得と収入の違いと意味・使い方の例文

最後に、所得と収入の違いをもう一度、短くまとめます。

  • 収入は「入ってきたお金の総額」。給与・賞与・売上など、差し引き前の金額を指す
  • 所得は「収入から必要経費(または給与所得控除など)を引いた“もうけ”」。税金・制度で基準になりやすい
  • 手取りは所得とも収入とも別で、税金・社会保険料などが引かれた後の実受取額

「所得と収入の違い意味」を正しく理解しておくと、会話のすれ違いだけでなく、確定申告・年末調整・各種申請でのミス防止にもつながります。

なお、税務や制度の取り扱いは状況によって変わります。正確な情報は国税庁などの公式サイトをご確認のうえ、最終的な判断は税理士など専門家にご相談ください。

補足で、言葉の理解を深めたい方は、当サイトの関連記事も役立ちます。

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