
「後日」と「後ほど」は、どちらも“今ではない先の時間”を表しますが、示す時間の近さが違います。「後日」は日を改めるとき、「後ほど」は少し時間をおいて対応するときに使うのが基本です。ビジネスメールや電話対応では、選び方によって相手が想像する待ち時間も変わります。この記事では、意味の違い、使い分け、例文、言い換えまでわかりやすく整理します。
- 後日と後ほどの意味の違いがひと目でわかる
- 場面別の使い分けと適切な時間感覚が整理できる
- 類義語・対義語・言い換え・英語表現までまとめて理解できる
- すぐに使える例文と誤用例で実践的に身につく
目次
後日と後ほどの違いを最初に整理

まずは、「後日」と「後ほど」の違いを結論から確認します。どちらも丁寧な印象がありますが、違いは丁寧さではなく、主に時間の距離にあります。
結論:後日と後ほどは「時間の近さ」が違う
後ほどは、今すぐではないものの、比較的近いタイミングを表します。電話の折り返しや、会議後の資料送付など、当日中または近いうちの対応で使われやすい言葉です。
一方、後日は、その日ではなく、日を改める意味が中心です。結果連絡や正式な案内など、少し時間を置いて別日に対応する場面に向いています。
| 語 | 基本の意味 | 時間感覚 | よく使う場面 |
|---|---|---|---|
| 後日 | その日より後の日に | 別日 | 結果連絡、再訪問、正式回答 |
| 後ほど | 少しあとで | 近い未来 | 折り返し連絡、当日中の対応 |
後日と後ほどの使い分けは「当日中か、別日か」が目安
使い分けで迷ったら、当日中に対応できるのか、別日に持ち越すのかを考えると判断しやすくなります。
たとえば、電話を少ししてから折り返すなら「後ほどお電話いたします」が自然です。ここで「後日お電話いたします」と言うと、相手は「今日は連絡が来ないのだな」と受け取りやすくなります。
逆に、審査結果や正式な回答など、確認に時間がかかる内容なら「後日ご連絡いたします」が自然です。「後ほど」を使うと、相手に早い返事を期待させてしまうことがあります。
- 当日中または近い時間差なら「後ほど」
- 日を改めるなら「後日」
- 誤解を避けたいときは具体的な日時を添える
後日と後ほどの英語表現は完全一致しない
英語では、日本語の「後日」「後ほど」に完全に対応する一語があるわけではありません。文脈に合わせて訳すことが大切です。
後ほどは later、later on、in a little while などが近い表現です。後日は at a later date、another day などで表せます。
| 日本語 | 英語表現 | ニュアンス |
|---|---|---|
| 後日 | at a later date / another day | 別の日に改めて |
| 後ほど | later / later on / in a little while | 少しあとで |
英語でも時間の幅があいまいになることがあるため、必要なら tomorrow や this afternoon など具体的な時期を加えると伝わりやすくなります。
後日とは?意味・定義・語源まで解説

ここからは「後日」を詳しく見ていきます。後日は、ビジネスメールや案内文でよく使われる表現ですが、いつを指すのかがあいまいになりやすい言葉でもあります。
後日の意味や定義
後日とは、今日やその時点より後の日を表す言葉です。つまり、「今すぐではなく、日を改めて」という意味になります。
「あとで」よりも日付の区切りが強く、数分後や数時間後ではなく、別日に対応する印象があります。たとえば「結果は後日お知らせします」「詳細は後日ご案内します」のように使います。
後日はどんな時に使用する?
後日は、確認や準備に時間がかかり、その場では完了できない内容に向いています。
- 選考や審査の結果を伝えるとき
- 正式な回答を改めて送るとき
- 資料を準備してから案内するとき
- 訪問や面談を別日に行うとき
たとえば「後日改めてご連絡いたします」は、今すぐ返答できないけれど、後から連絡する意思を丁寧に示せる表現です。ただし、相手が待っている内容では「後日、〇日までにご連絡します」と具体化するとより安心感があります。
後日の語源は?
後日は、「後」と「日」から成る言葉です。「後」は時間的にあとを表し、「日」は一日の区切りを表します。
つまり後日は、文字どおり基準となる日より後の日という意味です。この成り立ちからも、当日中よりは「日をまたぐ」感覚が強い言葉だとわかります。
後日の類義語と対義語は?
後日の類義語には、「改めて」「別日」「追って」「日を改めて」などがあります。ただし、それぞれ少しずつ使いどころが異なります。
| 区分 | 語 | ニュアンス |
|---|---|---|
| 類義語 | 改めて | 再度行う印象がある |
| 類義語 | 別日 | 別の日であることを明確にする |
| 類義語 | 追って | 追加連絡や続報の印象がある |
| 対義語 | 本日 | 今日中 |
| 対義語 | 即日 | その日のうちに行う |
「改めて」の使い分けも気になる方は、改めてと改めましての違いも参考になります。
後ほどとは?意味・由来・使う場面を詳しく解説

次に「後ほど」を見ていきます。後ほどは、会話やメールでよく使う丁寧な表現ですが、時間の幅があいまいになりやすい点には注意が必要です。
後ほどの意味を詳しく
後ほどとは、少し時間をおいてからという意味です。「あとで」より丁寧で、相手に柔らかく伝えられる表現です。
「今すぐではないが、そう遠くない先」という感覚があり、電話対応やメール、会議後の連絡などでよく使われます。
ただし、具体的に何分後・何時間後という意味までは含みません。そのため、相手に待ってもらう場面では、必要に応じて時間の目安を添えることが大切です。
後ほどを使うシチュエーションは?
後ほどは、近い時間帯で再び対応する場面に向いています。
- 電話を折り返すとき
- 確認後に返答するとき
- 会議後に資料を送るとき
- 少し時間をもらってから説明するとき
たとえば「担当者より後ほどご連絡いたします」は、自然で丁寧な表現です。ただし、数日後になる予定なら「後ほど」ではなく「後日」のほうが適切です。
後ほどの言葉の由来は?
後ほどは、「後」と「ほど」から成る言葉です。「後」は時間のあとを示し、「ほど」は時間や程度の幅をやわらかく表します。
そのため後ほどは、少し先の頃合いを丁寧にぼかして示す表現だといえます。「あとで」より丁寧で、「後日」ほど遠くない中間的な言い方です。
後ほどの類語・同義語や対義語
後ほどの類語には、「あとで」「のちほど」「しばらくして」「少ししてから」などがあります。
| 区分 | 語 | ニュアンス |
|---|---|---|
| 類義語 | あとで | 口語的でくだけた表現 |
| 類義語 | のちほど | ひらがなで柔らかい印象 |
| 類義語 | しばらくして | 少し時間が経ったあと |
| 対義語 | 今すぐ | 時間を置かない |
| 対義語 | ただちに | すぐに行う |
未来をぼかす表現の違いを整理したい方は、いづれといずれの違いもあわせて読むと理解しやすくなります。
後日の正しい使い方を例文で詳しく解説

ここでは、「後日」を自然に使うための例文や言い換え、注意点を確認します。ビジネスメールでも使いやすい表現なので、型として覚えておくと便利です。
後日の例文5選
- 選考結果につきましては、後日メールにてご連絡いたします。
- 詳細な日程は、後日改めてお知らせします。
- 本件については、後日担当者よりご説明いたします。
- 当日は時間が取れないため、後日あらためて伺います。
- 資料の修正版は、後日共有いたします。
どの例文も、その場では完了せず、日を改めて対応する内容です。
後日の言い換え可能なフレーズ
| 表現 | 言い換え |
|---|---|
| 後日ご連絡します | 改めてご連絡します |
| 後日伺います | 日を改めて伺います |
| 後日ご案内します | 追ってご案内します |
| 後日対応します | 別日に対応します |
後日の正しい使い方のポイント
- 当日中の対応には使わない
- 期限がある場合は具体的な日程を添える
- 結果通知や再訪問など、日をまたぐ内容に使う
後日は丁寧ですが、期限を約束する言葉ではありません。「後日、来週中にご連絡いたします」のように時期を添えると、より誠実な印象になります。
後日の間違いやすい表現
- × 後日折り返します(数分後の電話のつもり)
- × 後日お持ちします(今日の午後に持参するつもり)
- × 後日少々お待ちください
近い時間差で対応するなら、「後ほど」「少ししてから」などのほうが自然です。
後ほどを正しく使うために知っておきたいこと

後ほどは、電話やメールで非常によく使う表現です。ただし、相手に早い対応を期待させやすいため、使う場面を間違えないことが大切です。
後ほどの例文5選
- 担当者より後ほどお電話いたします。
- 会議資料は後ほどメールでお送りします。
- ただいま確認しておりますので、後ほどご回答します。
- 後ほど改めてご説明いたします。
- 手が空きましたら、後ほど伺います。
これらは、いずれも比較的近い時間で対応する内容です。
後ほどを言い換えてみると
| 表現 | 言い換え |
|---|---|
| 後ほどご連絡します | あとでご連絡します |
| 後ほど伺います | 少ししてから伺います |
| 後ほど送ります | 追ってお送りします |
| 後ほど説明します | 改めてご説明します |
後ほどを正しく使う方法
後ほどを使うときは、相手が「いつ頃だろう」と不安にならない範囲に収めることが大切です。
社外対応では、「後ほどご連絡いたします」だけでなく、「本日中に後ほどご連絡いたします」「確認後、後ほど折り返します」のように補足すると、より丁寧です。
後ほどの間違った使い方
- × 審査結果は後ほどお知らせします(数日後の予定)
- × 来週の件は後ほど相談します(別日の相談を想定)
- × 後ほど中にお送りします
日をまたぐなら「後日」、追加連絡なら「追って」、再度の対応なら「改めて」などに言い換えると自然です。
まとめ:後日と後ほどの違いは時間の近さにある

後日と後ほどの違いは、時間の近さにあります。
| 項目 | 後日 | 後ほど |
|---|---|---|
| 基本の意味 | その日より後の日に | 少しあとで |
| 時間感覚 | 日をまたぐ | 比較的近い時間差 |
| 向く場面 | 結果通知、正式回答、再訪問 | 折り返し連絡、当日中の再対応 |
後日は「別の日に改めて」、後ほどは「今すぐではないが近いうちに」と覚えると、使い分けが簡単です。
迷ったときは、当日中の対応なら「後ほど」、日を改めるなら「後日」を選びましょう。さらに、相手との認識ずれを防ぎたい場面では、「本日中に」「来週中に」など具体的な時期を添えると、より丁寧でわかりやすい文章になります。

