「甚だしい」と「夥しい」の違いや意味・使い方・例文まとめ
「甚だしい」と「夥しい」の違いや意味・使い方・例文まとめ

日本語には似たようなニュアンスを持つ言葉が多く、その中でも「甚だしい」と「夥しい」は、違いが分かりにくい代表的な組み合わせです。「甚だしいと夥しいの違いや意味が知りたい」「甚だしいと夥しいのどちらを使えばよいのか迷う」「甚だしいの意味や類義語、夥しいの意味や類義語を整理したい」と感じている方も多いでしょう。

実際、「甚だしい」は「程度が普通を大きく超えている状態」、「夥しい」は「数量や物事の量が非常に多い状態」というイメージで説明されることが多い一方で、「夥しい被害」「甚だしい被害」のように、どちらも似た文脈で見かけるため、明確な使い分けの基準が分からなくなりがちです。また、「甚だしいの英語表現」や「夥しいの英語表現」、「甚だしいの例文」「夥しいの例文」をまとめて押さえておきたいというニーズもよく聞きます。

この記事では、日本語表現の違いを専門的に解説している「違いの教科書」運営者のMikiとして、「甚だしい 夥しい 違い 意味」というテーマを軸に、語源・類義語・対義語・言い換え・英語表現・使い方のポイントまで、体系的に整理してお伝えします。初めて「甚だしい」と「夥しい」の違いを学ぶ方でも、最後まで読めば、自信を持って使い分けられる状態になれるはずです。

この記事を読んでわかること
  1. 「甚だしい」と「夥しい」の意味とニュアンスの違いを具体例付きで理解できる
  2. それぞれの語源・類義語・対義語・英語表現を整理して覚えられる
  3. 日常会話からビジネス文書まで役立つ自然な例文と言い換え表現を学べる
  4. よくある誤用や紛らわしいケースを押さえて、失礼にならない日本語表現が身につく

目次

甚だしいと夥しいの違い

まずは全体像として、「甚だしい」と「夥しい」がどのように違うのか、意味・使い方・英語表現の観点から整理していきます。ここで大枠をつかんでおくと、後の詳細な解説も理解しやすくなります。

結論:甚だしいと夥しいの意味の違い

結論から言うと、「甚だしい」と「夥しい」はどちらも「程度が普通を大きく超えている」ことを表しますが、焦点を当てているポイントが異なります。

「甚だしい」は、ある状態・行為・変化などの程度の激しさに焦点を当てる言葉です。「非常識も甚だしい」「被害が甚だしい」のように、量というよりも「ひどさ」「度合いの大きさ」を強く感じさせます。また、主にマイナスの内容に限定して使われるのも特徴です。

一方「夥しい」は、数量・物量の多さに焦点を当てる言葉です。「夥しい人々」「夥しい数の虫」「借金が夥しい」のように、数や量が常識を超えて多いイメージで使われます。こちらもネガティブな場面で使われることが多いですが、「夥しい数の星」のように中立的・ポジティブな文脈でも使うことができます。

主な意味の核よく使う対象ポジ/ネガ傾向
甚だしい程度が普通を大きく超えて激しい行動・状態・変化・損害・失礼さなどの「ひどさ」主にネガティブ
夥しい数・量が非常に多く圧倒的人・物・お金・被害の規模などの「量」ネガ中心だが中立もあり得る

つまり、程度のひどさを強調したいなら「甚だしい」、数や量の多さを強調したいなら「夥しい」と押さえておくと、感覚的に判断しやすくなります。

甚だしいと夥しいの使い分けの違い

具体的な使い分けのポイントを、いくつかの観点から整理してみましょう。

①「程度」か「量」か

「甚だしい」は「程度」にフォーカスするので、「非常識も甚だしい」「失礼にも甚だしい」のように、行為の度合いや道徳的なひどさと相性が良い言葉です。「甚だしい雨」「甚だしい数の人」のように、純粋な数量にだけ掛けるのは不自然になることが多いです。

一方で「夥しい」は「量」にフォーカスするため、「夥しい人数」「夥しい数の問い合わせ」「夥しい借金」といった具合に、数えられる対象に使うとしっくりきます。数・量の多さを視覚的にイメージさせたいときに向いています。

②「こと〇〇」構文での違い

「~こと甚だしい」という言い方はあまり一般的ではなく、「非常識も甚だしい」のように「も」を介する表現が主流です。

対して「~こと夥しい」という言い回しは慣用的に定着しており、「だらしないこと夥しい」「迷惑なこと夥しい」のように、「事態のひどさ+量的な多発」をまとめて表すときによく使われます。

③現代日本語での使用頻度

現代の口語では、「甚だしい」も「夥しい」もやや硬め・文語寄りの表現です。ただし、ニュースや新聞、ビジネス文書など、フォーマルな文章では今でも頻繁に登場する語です。

会話では「ひどすぎる」「とんでもない」「ものすごく多い」「めちゃくちゃ多い」などのカジュアルな言い換えが選ばれる場面が増えていますが、文章でメリハリをつけたいときには「甚だしい」「夥しい」を適切に使い分けることで、表現の精度と説得力がぐっと高まります。

甚だしいと夥しいの英語表現の違い

次に、英語表現の観点から違いを整理しておきましょう。完全に一対一で対応する単語があるわけではありませんが、ニュアンスの目安として押さえておくと便利です。

日本語英語表現の一例ニュアンス
甚だしいsevere, extreme, outrageous, gross程度が極端にひどい/許容範囲を大きく超えているイメージ
夥しいnumerous, countless, a vast number of, an enormous amount of数・量が非常に多い、圧倒されるほどの多さ

例えば、

  • 甚だしい誤りだ:It is a gross mistake. / It is an outrageous mistake.
  • 夥しい数の問い合わせが来た:We received a vast number of inquiries. / We received countless inquiries.

というように、「甚だしい」は評価・程度を、「夥しい」は量・規模を中心に訳し分けると、英語でもニュアンスが伝わりやすくなります。

甚だしいの意味

ここからは、「甚だしい」単体の意味や定義を、もう少し掘り下げて見ていきます。辞書的な意味・語源・類義語を整理しておくと、感覚的な理解が格段にクリアになります。

甚だしいとは?意味や定義

「甚だしい(はなはだしい)」は、物事の程度が普通を大きく超えているさまを表す形容詞です。特に、良くないこと・望ましくない状況に対して使われることが多く、「ひどい」「度を越している」というニュアンスを強く帯びています。

典型的な用例としては、次のようなものがあります。

  • 非常識も甚だしい
  • 損害が甚だしい
  • 勘違いも甚だしい
  • 礼儀をわきまえないにも甚だしい

いずれも、「通常なら許されないレベル」「常識から大きく外れているレベル」のひどさを、強く指摘するときに使われています。

甚だしいはどんな時に使用する?

「甚だしい」を使う場面の特徴を、もう少し具体的に整理してみましょう。

①「ひどさ」「深刻さ」を伝えたいとき

「甚だしい」は、状況の深刻さや問題の大きさを、強めのトーンで伝えたいときに適しています。

  • 情報漏えいの影響は甚だしい。
  • この決定は、地域社会に甚だしい悪影響を及ぼす。
  • 長時間労働による健康被害が甚だしい。

いずれも、「少し困る」レベルではなく、「看過できない」「すぐに対処が必要」というニュアンスを含んでいます。

②道徳的・社会的な批判を込めるとき

「甚だしい」は、「非常識も甚だしい」「無責任も甚だしい」のように、相手の行為を強く非難する表現としてもよく使われます。

ストレートな批判になるため、ビジネスの場で相手に直接投げかけるとかなりきつい印象になる点には注意が必要です。文書や解説の中で「そのような対応は顧客に対して甚だしく不誠実です」のように、「行為一般」を批判する形にすると、相対的に柔らかくなります。

③数量そのものを修飾するのはやや不自然

「甚だしい」は、原則として「数量」そのものの多さを示す言葉ではありません。「人数が甚だしい」「金額が甚だしい」とだけ言うと、やや違和感が残ります。

数量を強調したいときは、「夥しい」「膨大な」「莫大な」などを選び、「質的なひどさ」を言いたいときに「甚だしい」を選という使い分けを意識すると、表現が格段に自然になります。

甚だしいの語源は?

「甚だしい」の語源は、漢字「甚」にあります。「甚」は古くから「程度がひどい」「非常に」という意味を持ち、「甚だ」「甚だしく」のように副詞的にも用いられてきました。

「甚だしい」は、この「甚」を用いた形容詞形で、「程度が並外れている」「普通ではないほど激しい」という意味を一語で表す言葉として定着したものです。

もともと漢語的な響きを持つため、日常会話よりも文章・講演・ニュース・解説文など、やや改まった場面で見かける機会が多いのも特徴です。

甚だしいの類義語と対義語は?

「甚だしい」の類義語・対義語を整理しておくと、言い換えの幅が広がります。

主な類義語・近いニュアンスの言葉

  • ひどい
  • 激しい
  • 甚大な
  • 深刻な
  • 過度な
  • 行き過ぎた
  • とんでもない

特に「甚大な」は、「甚だしい」と同じ「甚」を用いた言葉で、「甚大な被害」「甚大な影響」など、ニュースで耳にする機会も多い表現です。

主な対義語・反対のニュアンスを持つ言葉

  • 軽微な
  • 軽い
  • 小さい(影響・被害が)
  • 穏やかな
  • ささやかな

「甚だしい」は程度の大きさ・ひどさを強調する語なので、対義語は「大きい/ひどい」の反対側にあるものと考えると理解しやすいでしょう。

夥しいの意味

続いて、「夥しい」の意味や由来、使われ方の特徴を見ていきます。「夥しい」は、数や量のインパクトを表現するうえで非常に便利な語です。

夥しいとは何か?

「夥しい(おびただしい)」は、数や量が非常に多いさま、圧倒されるほど多い状態を表す形容詞です。対象は人・物・お金・情報・被害など、量としてカウントできるものであれば幅広く取ることができます。

典型的な用例としては、

  • 夥しい数の人が押し寄せた。
  • 夥しい金額の損失が出た。
  • 夥しいメールが一晩で届いた。
  • 夥しい数の星が夜空に瞬いている。

などが挙げられます。ネガティブな場面(被害・損失・借金など)で使われることが多いものの、文脈によっては中立的・ポジティブな描写にも使えるのがポイントです。

夥しいを使うシチュエーションは?

「夥しい」を使う場面の特徴を、いくつかのパターンに分けて見てみましょう。

①人・物の「多さ」を強調したいとき

最も典型的なのは、人・物・現象などの数量が「とにかく多い」ことを表したいときです。

  • セール開始とともに、夥しい客が店内になだれ込んだ。
  • ゴミ置き場には、夥しい量の不法投棄が見つかった。

②被害・損失の規模を表したいとき

被害や損失など、ネガティブな事象の規模を示す際にもよく使われます。この場合、「甚だしい」との使い分けがポイントになります。

  • 豪雨により、夥しい数の家屋が浸水した。
  • 不正アクセスによって、夥しい量の個人情報が流出した。

ここでは「数」「件数」「データ量」といった量的な面を強調しているため、「夥しい」の方が自然です。

③抽象的な「出来事の多発」にも使える

「夥しい」は、物理的な数だけでなく、「問題」「トラブル」「ミス」など抽象的な出来事の多発にも使われます。

  • 制度の変更により、夥しい数のトラブルが発生した。
  • 部署内で、夥しい数のクレームが相次いだ。

このような場合、「件数」と明示しなくても、「同種の出来事が何度も何度も起きている」というイメージが伝わります。

夥しいの言葉の由来は?

「夥しい」の漢字「夥」には、「仲間・一団・多数」などの意味があり、もともと「人が大勢集まっている様子」から、「数・量が非常に多い」という意味が生まれたとされています。

読み方の「おびただしい」は、「帯(おび)」と関連づけて「帯のように長く連なるほど多い」という連想で説明されることもありますが、現代では語源的な意識よりも、「圧倒されるほどの多さ」という感覚的なニュアンスで使われることがほとんどです。

漢字自体は日常生活ではあまり頻繁に見かけませんが、ニュース記事・解説書・文学作品など、文章語では今も現役の表現です。

夥しいの類語・同義語や対義語

「夥しい」の周辺にある語を整理しておきましょう。

主な類語・同義語

  • 数多い
  • 膨大な
  • 莫大な
  • 山ほどの
  • 星の数ほどの
  • 無数の
  • 数え切れないほどの

いずれも、「数や量の多さ」を軸にした表現です。文体の硬さ・カジュアルさに応じて使い分けるとよいでしょう。

主な対義語・反対のニュアンスを持つ言葉

  • わずかな
  • 少ない
  • まばらな
  • 限定的な
  • ごく一部の

「夥しい」は圧倒されるほどの多さを表すため、対義語は「少ない」「限定的」といった、控えめな量を示す表現と考えると分かりやすいです。

甚だしいの正しい使い方を詳しく

ここからは、実際の文章や会話の中で「甚だしい」をどう使えばよいのか、例文や言い換え表現を通して具体的に確認していきます。

甚だしいの例文5選

まずは基本的な用法を押さえるために、「甚だしい」を使った例文を5つ挙げます。

  • その発言は、顧客への配慮を欠いた、非常識も甚だしいものだ。
  • 今回のシステム障害は、業務に甚だしい影響を及ぼした。
  • 事前の確認を怠ったのは、私の考えの甘さも甚だしいと言わざるを得ない。
  • 情報管理がずさんで、セキュリティ意識の欠如も甚だしい。
  • 事実と異なる内容を拡散するのは、報道機関として責任感の欠如も甚だしい。

いずれも、単に「悪い」「よくない」にとどまらず、「度を越している」「看過できないレベル」という評価が込められている点が共通しています。

甚だしいの言い換え可能なフレーズ

場面に応じて、「甚だしい」を別の表現に言い換えたいことも多いでしょう。ニュアンスを保ちながら言い換えられる代表的なフレーズを挙げてみます。

ややカジュアルな言い換え

  • ひどすぎる
  • 度が過ぎている
  • 常識外れだ
  • 目に余る

ビジネス文書向けの言い換え

  • 看過できないレベルの問題がある
  • 影響が極めて大きい
  • 著しく不適切である
  • 非常に深刻な状況である

類似表現を深く学びたい場合

「激しさ」「度合いの大きさ」を表す語のニュアンスをより細かく知りたい場合は、例えば「熾烈」と「苛烈」の違いや意味・使い方・例文のように、「程度の激しさ」を軸にした言葉の比較を参考にすると、表現の幅がさらに広がります。

甚だしいの正しい使い方のポイント

「甚だしい」を自然に使いこなすためのポイントを整理しておきましょう。

  • 主にマイナスの内容に使う(非常識・被害・損害・誤りなど)
  • 「程度のひどさ」に焦点を当てる(量よりも質・深刻さ)
  • 会話ではやや硬い印象なので、ビジネス文書・論評・解説などで特に有効
  • 人そのものではなく、「行為・影響・結果」などを主語にすると角が立ちにくい

例えば、

  • (△)彼は甚だしい。 → (何が甚だしいのか曖昧で、やや乱暴)
  • (〇)彼の対応は、顧客への配慮を欠いていて甚だしい。

のように、「何が」「どの点で」甚だしいのかを具体的に示すことが、読み手への伝わりやすさを大きく左右します。

甚だしいの間違いやすい表現

最後に、「甚だしい」でよく見られる誤用・違和感のある使い方を確認しておきます。

  • 数量だけを修飾する使い方(例:×甚だしい数の人 → 「夥しい数の人」「非常に多くの人」が自然)
  • ポジティブな内容への使用(例:×努力が甚だしい → 「並々ならぬ努力」「途方もない努力」などが適切)
  • 相手個人を直接断じる表現(例:×あなたは甚だしい → 行為や結果を主語にする方が望ましい)

適切な場面・対象を押さえて使うことで、「甚だしい」は文章表現に強いインパクトを与えてくれる語になります。

夥しいを正しく使うために

続いて、「夥しい」の具体的な使い方と例文・言い換え表現を整理し、自然な日本語として使いこなせるようにしていきましょう。

夥しいの例文5選

まずは代表的な用法を押さえるために、「夥しい」を用いた例文を5つ挙げます。

  • 連休初日には、観光地に夥しい人出が押し寄せた。
  • 新サービス開始直後、問い合わせフォームには夥しい数の質問が寄せられた。
  • 長年の積み重ねにより、会社には夥しい量の書類が保管されている。
  • 大雨で河川が氾濫し、周辺地域で夥しい被害が報告された。
  • 不適切な広告表示に関する苦情が、短期間で夥しい数に上った。

どの例文も、「数・量の多さ」や「件数の多発」を強調している点が共通しています。

夥しいを言い換えてみると

「夥しい」は便利な言葉ですが、やや硬めの印象を与えるため、文脈によっては別の表現に言い換えたい場合もあります。ニュアンスごとに言い換えの候補を挙げてみます。

数の多さをストレートに伝える言い換え

  • 非常に多くの
  • 数え切れないほどの
  • 膨大な
  • 莫大な
  • 山ほどの

ビジネス向けに少し柔らかくした言い換え

  • 多数の
  • 多くの
  • 相当数の
  • かなりの数の

例えば、

  • 夥しい数のクレーム → 「多数のクレーム」「かなりの数のクレーム」
  • 夥しい量のデータ → 「膨大なデータ量」「莫大なデータ量」

のように、文章のトーンに合わせて言い換えを選ぶとよいでしょう。

夥しいを正しく使う方法

「夥しい」を自然に使うためのポイントをまとめてみます。

  • 数・量としてカウントできる対象(人・物・件数・金額など)に使う
  • 「被害」「損失」などネガティブな語と組み合わせるときは、規模の大きさを強調するイメージ
  • 中立的・ポジティブな文脈(星・自然現象など)でも使用可能
  • カジュアルな会話では、「すごい数」「めちゃくちゃ多い」などに言い換えることも多い

また、「夥しい」は文章語寄りの表現なので、ビジネスメールや報告書などで使うと、文書全体が少し引き締まった印象になります。ただし、使いすぎると重く感じられることもあるため、他の表現とバランスを取りながら使うのがポイントです。

夥しいの間違った使い方

最後に、「夥しい」でありがちな誤用や、避けた方がよい使い方を確認しておきます。

  • 数や量に関係のない抽象的な性質に使う(例:×彼の優しさは夥しい → 「計り知れない」「並外れている」が自然)
  • 一度きりの出来事に使う(例:×一度の事故で夥しいトラブルが起きた → 「甚大なトラブル」「大きなトラブル」が適切)
  • 極端にカジュアルな文脈とのミスマッチ(砕けた会話文で多用すると、文体のちぐはぐさが目立つ)

「夥しい」は「数・量が非常に多い」という軸を崩さないことが、誤用を防ぐうえで最も大切なポイントです。

まとめ:甚だしいと夥しいの違いと意味・使い方の例文

最後に、「甚だしい」と「夥しい」のポイントを振り返りながら、実務での活かし方を整理しておきます。

  • 甚だしい:程度が普通を大きく超えているさま。主にネガティブな内容の「ひどさ」「深刻さ」を強調する。
  • 夥しい:数や量が非常に多いさま。人・物・金額・件数など、カウントできる対象の多さを表す。
  • 「程度のひどさ」を言いたいときは甚だしい、「量の多さ」を強調したいときは夥しいを選ぶと、表現が自然になる。
  • どちらもやや硬めの語なので、ビジネス文書やレポートで使うと文章が引き締まる一方、日常会話ではカジュアルな言い換えと併用するのがよい。

また、似た意味を持つ日本語の違いを丁寧に意識することは、文章の説得力や読みやすさを高めるうえで非常に有効です。例えば、敬語表現のニュアンスをより正確に使い分けたい場合は、「ご確認のほど」と「ご確認の程」の違いや意味・使い方・例文のような記事を通じて、表現の精度を高めていくのもおすすめです。

本記事の内容は、日本語表現についての一般的な考え方・用例をまとめたものであり、特定の試験・資格・業務における使用を保証するものではありません。表記や用法には流派やスタイルの違いもあるため、正確な情報は公式の辞書・用字用語集・各種ガイドラインなどをご確認ください。ビジネスや専門分野での運用について迷う場合は、最終的な判断を所属組織のルールや専門家にご相談ください。

「甚だしい」と「夥しい」の違いをしっかり押さえておくことで、感情の強さや規模の大きさをより繊細に表現できるようになります。日々の読書やニュースの中で出会った用例を意識的に観察し、ぜひ自分自身の文章表現にも取り入れてみてください。

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