「いただけますでしょうか」と「いただけないでしょうか」の違いや意味・使い方・例文まとめ
「いただけますでしょうか」と「いただけないでしょうか」の違いや意味・使い方・例文まとめ

ビジネスメールや電話で依頼するとき、「いただけますでしょうか」と「いただけないでしょうか」のどちらを選べばよいか迷う方は多いです。

「丁寧さは同じ?」「失礼にならない?」「二重敬語なの?」「上司や取引先にはどっち?」といった不安があると、文章全体の印象まで崩れやすくなります。

この記事では、いただけますでしょうかといただけないでしょうかの違いと意味を軸に、敬語としての位置づけ、使い分け、ビジネスメールでの書き方、例文、言い換え、英語表現までまとめて整理します。

「依頼」「お願い」「丁寧語」「謙譲語」「クッション言葉」「ビジネス」「メール」「目上」「社外」「上司」「取引先」「二重敬語」「正しい使い方」「失礼」「例文」「言い換え」などの関連語も含め、今日からすぐ使える形に落とし込みます。

  1. いただけますでしょうかといただけないでしょうかの意味と丁寧さの差
  2. 相手や場面で失礼にならない使い分けのコツ
  3. ビジネスメールですぐ使える例文と自然な言い換え
  4. 英語で依頼するときの定番表現とニュアンス

目次

いただけますでしょうかといただけないでしょうかの違い

どちらも「相手に何かをしてもらう」ための依頼表現ですが、響きの柔らかさや“へりくだり”の度合いに違いが出ます。結論から押さえると、迷う場面が一気に減ります。

結論:いただけますでしょうかといただけないでしょうかの意味の違い

結論から言うと、両者はどちらも「〜してもらえますか」という依頼の意味で、目的は同じです。

違いはニュアンスにあり、いただけないでしょうかのほうが“否定疑問”で一段へりくだった響きになりやすい点がポイントです。

一方、いただけますでしょうかは“肯定疑問”で、十分に丁寧ではあるものの、文章の組み立てや相手との距離によっては「少しストレート」と受け取られることがあります。

  • いただけますでしょうか:依頼の意図が素直に伝わる/丁寧だが直球寄り
  • いただけないでしょうか:へりくだりが強め/相手の負担に配慮した響き

いただけますでしょうかといただけないでしょうかの使い分けの違い

私は、使い分けを「相手の立場」「依頼の重さ」「断られる可能性」の3点で決めています。

1)相手が目上・社外なら「いただけないでしょうか」が安全

取引先や役職者など、距離があり敬意を厚めに置きたい相手には、いただけないでしょうかが無難です。断られても構わない、という姿勢が自然に滲むため、依頼の角が立ちにくいです。

2)社内や日常的な連絡なら「いただけますでしょうか」でも十分

普段からやり取りがある相手や、依頼が軽めの確認事項なら、いただけますでしょうかで丁寧さは足ります。文章が長くなりすぎないのも実務上のメリットです。

3)依頼が重い・手間がかかるほど「いただけないでしょうか」へ

相手の工数が大きい、期限が短い、追加作業をお願いする――こうした場面では、いただけないでしょうかを選ぶと印象が安定します。

  • どれだけ丁寧でも、依頼内容が曖昧だと相手の負担は増えます。依頼の目的・期限・必要な形式(例:PDF、本文返信)を具体化するのが先です
  • 組織や業界によって推奨表現が異なることがあります。正確な運用は所属先の公式ルールや手引きも確認し、最終判断は必要に応じて上長や専門家にご相談ください

いただけますでしょうかといただけないでしょうかの英語表現の違い

英語では、日本語ほど「肯定疑問/否定疑問」で丁寧さの差を作らないのが一般的です。そのため、両者は多くの場面で同じ定番フレーズに収束します。

日本語 英語の定番 ニュアンス
いただけますでしょうか Could you please ... ? 丁寧で標準的
いただけないでしょうか Would you mind ... ? / I would appreciate it if you could ... より配慮・へりくだり寄り

ただし、英語のWould you mindは「〜してもらうのは気になりますか?」という構造なので、後ろの動詞が形に注意が必要です(例:Would you mind sending ...)。慣れないうちは、Could you pleaseが最も安全です。

いただけますでしょうかとは?

いただけますでしょうかは、依頼を丁寧に言い換えるときに非常に便利なフレーズです。意味を正しく押さえておけば、ビジネスメールでの“敬意の出し方”が安定します。

いただけますでしょうかの意味や定義

いただけますでしょうかは、「(相手に)〜してもらえますか」を、より丁寧にした依頼表現です。

「いただく」は謙譲の方向を持つ語で、自分側がへりくだって相手の行為を受ける形になります。そこに「〜ます」「でしょうか」がつくことで、文全体が丁寧に整います。

いただけますでしょうかはどんな時に使用する?

私がよく使うのは、次のように“確認・送付・対応”など、相手が短時間で実行できる依頼です。

  • 資料やデータの送付依頼
  • 日程調整の候補提示
  • 内容の確認・承認
  • 返信や折り返しのお願い

依頼の前後にクッション言葉を入れると、さらに印象が柔らかくなります。

  • 恐れ入りますが/お手数ですが/差し支えなければ/ご都合よろしければ

いただけますでしょうかの語源は?

「いただく」は、本来「頭上に載せる」所作に由来し、そこから“高いところから受ける”という謙譲の感覚が育ちました。現代では、食べる時の「いただきます」や、受領・依頼の敬語として定着しています。

いただけますでしょうかは、この「いただく」に可能のニュアンスを添えた「いただける(=もらえる)」を、丁寧に疑問形へ整えた形です。つまり、相手に強制せず「可能ならお願いしたい」という姿勢を表すのが核になります。

いただけますでしょうかの類義語と対義語は?

類義語は、同じ依頼の目的を持ちつつ、丁寧さや硬さが少しずつ異なります。

種類 表現 特徴
類義語 いただけますか/いただけますでしょうか/お願いできますでしょうか 丁寧だが比較的素直
類義語 いただけますと幸いです/いただけますと助かります 柔らかい余韻を残す
類義語 ご対応いただけますでしょうか/ご確認いただけますでしょうか ビジネス定番
対義語(実質) してください/やってください/必ずお願いします 命令・圧が強くなりやすい

厳密な意味での「対義語」は作りにくいのですが、依頼の丁寧さという軸で見ると、命令形や強い断定が反対側に位置します。

いただけないでしょうかとは?

いただけないでしょうかは、同じ依頼でも、より相手の都合に配慮したいときに効きます。とくに社外や目上に向ける文章では、安心感のある表現です。

いただけないでしょうかの意味を詳しく

いただけないでしょうかは、「〜してもらえないだろうか」という否定疑問の形を借りて、依頼を控えめに伝える言い方です。

否定が入っているからといって、相手に「できないですよね?」と決めつける意味ではありません。むしろ「もし可能なら…」という余白を大きく作り、断りやすさも含めて配慮するのがポイントです。

いただけないでしょうかを使うシチュエーションは?

私は、次のように“相手の負担が見えやすい”場面で選ぶことが多いです。

  • 急ぎの依頼や、締切が迫っている依頼
  • 追加対応や再対応など、手間を増やすお願い
  • 相手の判断や承認が必要で、断られる可能性がある依頼
  • 初めて連絡する相手、関係が浅い相手

依頼の重さが増すほど、へりくだりを一段足して“お願いの角”を取るイメージです。

いただけないでしょうかの言葉の由来は?

ベースは「いただく(謙譲)」+「否定疑問」です。日本語では、否定疑問が依頼を柔らげる働きをすることがあります。

たとえば「少し静かにしてもらえない?」のように、口語では強く出る場合もありますが、敬語の枠に載せて「恐れ入りますが、〜いただけないでしょうか」とすると、相手の自由裁量を残した丁寧表現として機能します。

いただけないでしょうかの類語・同義語や対義語

同じ“へりくだり強め”の依頼表現には、次のような候補があります。

種類 表現 特徴
類語・同義語 いただけませんでしょうか より硬く、改まった印象
類語・同義語 お願いできますでしょうか/ご検討いただけますでしょうか 依頼をやや抽象化して柔らげる
類語・同義語 〜いただけますと幸いです 柔らかく着地する
対義語(実質) 〜してください/至急対応してください 圧が強く、関係性次第
  • 相手の負担が大きい依頼ほど、「否定疑問」や「ご検討」「幸いです」を混ぜると文章が安定します

いただけますでしょうかの正しい使い方を詳しく

いただけますでしょうかは万能に見えますが、文脈によっては回りくどく感じたり、依頼が連発すると重くなったりします。例文とポイントを押さえて“使える型”にしておきましょう。

いただけますでしょうかの例文5選

  • 恐れ入りますが、添付資料をご確認いただけますでしょうか
  • 差し支えなければ、来週のご都合を2〜3候補いただけますでしょうか
  • お手数ですが、修正箇所をご教示いただけますでしょうか
  • 念のため、最新の版かどうかご確認いただけますでしょうか
  • 可能であれば、本日中にご返信いただけますでしょうか

いただけますでしょうかの言い換え可能なフレーズ

同じ依頼でも、場面に合わせて言い換えると読みやすくなります。

言い換え 向く場面
いただけますか テンポよく短くしたいとき
いただけますと幸いです 柔らかく着地したいとき
お願いできますでしょうか 依頼内容を広めに包みたいとき
ご対応いただけますでしょうか ビジネスの定番としてまとめたいとき

依頼の種類ごとに表現を整えたい場合は、当サイト内の関連記事も参考になります。

いただけますでしょうかの正しい使い方のポイント

私が意識しているポイントは3つです。

  • 依頼の目的と締切をワンセットで書く(相手の判断が早くなる)
  • 相手に必要な作業を具体化する(「確認」なら何を見ればよいかまで)
  • クッション言葉を“1つだけ”添える(入れすぎると冗長になる)

例:目的と締切を添える

× ご確認いただけますでしょうか

○ 明日10時の会議資料に反映したいため、本日17時までにご確認いただけますでしょうか

いただけますでしょうかの間違いやすい表現

丁寧にしたい気持ちが強いほど、表現を重ねすぎて不自然になりがちです。

  • 同じ文に依頼表現が二重で入る(例:ご確認のほど、確認いただけますでしょうか)
  • 依頼の連打で文が重くなる(1通のメールに3回以上続くなど)
  • 相手の裁量がない内容に付けてしまい、違和感が出る(社内ルールで必須の提出など)

提出が必須のように“断れない前提”の内容なら、依頼形にするより、手続き案内として書いたほうが自然な場合もあります。

いただけないでしょうかを正しく使うために

いただけないでしょうかは丁寧ですが、使い方によっては「回りくどい」「遠回しに詰めている」と感じられることもあります。正しい型で使うと、配慮の意図が伝わります。

いただけないでしょうかの例文5選

  • 恐れ入りますが、修正版を本日中にお送りいただけないでしょうか
  • 差し支えなければ、会議を30分後ろ倒しにしていただけないでしょうか
  • お忙しいところ恐縮ですが、一度お電話でご相談いただけないでしょうか
  • 可能でしたら、担当者様をご紹介いただけないでしょうか
  • 念のため、該当箇所の意図をご説明いただけないでしょうか

いただけないでしょうかを言い換えてみると

いただけないでしょうかは便利ですが、文章が長くなるときは言い換えで読みやすくできます。

言い換え ニュアンス
〜いただけますと幸いです 柔らかいが丁寧
〜いただけますでしょうか 丁寧だが少し直球
〜いただけませんか 短いが、関係性次第で強く響くことも
〜ご検討いただけますでしょうか 判断を相手に委ね、圧を下げる

「いただく」そのものの違い(受領・依頼での使い分け)も整理しておくと、文章がさらに安定します。

いただけないでしょうかを正しく使う方法

私が「配慮が伝わる」と感じる組み立ては、次の順番です。

  1. クッション言葉(恐れ入りますが/お手数ですが)
  2. 依頼の内容(何をしてほしいかを具体的に)
  3. 期限・条件(いつまでに、どの形式で)
  4. 補足(難しければ別案も可、など逃げ道)

例:逃げ道を用意する

恐れ入りますが、本日中にご確認いただけないでしょうか。難しい場合は、明日午前中でも問題ありませんので、ご都合をお知らせください。

いただけないでしょうかの間違った使い方

いただけないでしょうかは丁寧ですが、次のような使い方は誤解を生みやすいです。

  • 否定の語感が強い文脈で使い、相手を責めているように見える(例:まだ送っていただけないでしょうか)
  • 依頼内容が曖昧で、遠回しに“丸投げ”に見える(例:なんとかしていただけないでしょうか)
  • 断れない前提の案件に使い、形式だけ丁寧にして圧が出る(実質命令)

  • 敬語表現は“丁寧さの演出”ではなく、“相手の負担を減らす設計”とセットで考えるのが安全です
  • 表現の正確さや組織での推奨は変わることがあります。最終的には公式の手引きや上長の指示も確認し、必要に応じて専門家へご相談ください

まとめ:いただけますでしょうかといただけないでしょうかの違いと意味・使い方の例文

いただけますでしょうかといただけないでしょうかは、どちらも依頼を丁寧に伝える表現で、目的は同じです。

違いはニュアンスで、いただけないでしょうかのほうが否定疑問の形により、へりくだりと配慮が強く出やすい点がポイントになります。

社外・目上・依頼が重い場面ではいただけないでしょうか、社内・軽い確認・テンポ重視ならいただけますでしょうか、と使い分けると迷いが減ります。

いずれも、依頼内容の具体化(目的・期限・形式)と、クッション言葉の適量が印象を決めます。文章は敬語だけでなく、情報設計で丁寧さが完成します。

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