
「目録」と「目次」の違いがよく分からず、文章や資料づくりで迷っていませんか。
どちらも「一覧」のように見えるため混同されやすいのですが、実は役割が違います。読み方や意味の違いを押さえないまま使うと、「この文書、整理の仕方がズレている」と受け取られることもあります。
また、検索している方の多くは、使い分けだけでなく、索引との違い、カタログとの関係、章立てとの結びつき、英語で言うなら何が近いのか(table of contents、contents、catalog、index、outlineなど)まで、まとめて理解したいはずです。
この記事では、目録と目次の意味・定義から、使い方、語源、類義語・対義語、言い換え、英語表現、すぐ使える例文まで、実務で迷わないレベルに整理します。
- 目録と目次の意味の違いと使い分けの基準
- 文書や本での目次、一覧としての目録の役割
- 類義語・対義語・言い換えと英語表現の整理
- そのまま使える例文と間違いやすいポイント
目録と目次の違い
最初に、目録と目次の違いを「目的」「載せる情報」「使う場面」の3点で整理します。ここが腑に落ちると、以降の語源や言い換え、英語表現もスムーズに理解できます。
結論:目録と目次の意味の違い
結論から言うと、目次は「本文(本・資料)の構成や流れを示す案内図」で、目録は「項目を記録して並べた一覧(リスト)」です。
どちらも「探しやすくする」ためのものですが、目次は“本文の章立て・見出し”に沿って並び、目録は“対象物や項目そのもの”を集めて並べるという違いがあります。
| 比較ポイント | 目録 | 目次 |
|---|---|---|
| 主な役割 | 項目の一覧・記録 | 本文の構成(章立て)を案内 |
| 対象 | 作品・資料・商品・所蔵品・贈答品など | 本・報告書・論文・企画書などの本文 |
| 並び方 | 分類順・番号順・五十音順など任意 | 本文の順番に沿う |
| 読者の行動 | 「何があるか」を確認する | 「どこに何が書いてあるか」を確認する |
- 目次=本文のアウトライン(章立て・見出し)
- 目録=対象を記録した一覧(カタログ的なリスト)
目録と目次の使い分けの違い
私が文章や資料づくりで使い分けるときは、次の質問で判断します。
- 「この一覧は、本文の流れ(章立て)を案内したいのか」→ 目次
- 「この一覧は、対象物や項目の“データ”を並べたいのか」→ 目録
たとえば、報告書の冒頭に置くのは基本的に目次です。読み手が「第3章の結論だけ読みたい」といった動きをするとき、目次が最短ルートになります。
一方で、美術展の図録、博物館の所蔵品リスト、図書館の蔵書リスト、贈答品の一覧などは、本文の流れというより「何が載っているか」を示すことが中心なので、目録がしっくりきます。
- ブログで「INDEX」と書かれているものは、英語としては“索引(Index)”の意味に寄りやすく、目次のつもりなら「Contents」や「Table of contents」のほうが誤解が少ない
目録と目次の英語表現の違い
英語で言い分けるなら、目次はTable of contents(またはContents)が基本です。プレゼン資料ならAgendaやOutlineが近い場合もあります。
一方、目録は文脈で幅があります。書誌・図書館・所蔵品ならcatalog(またはcatalogue)、商品一覧ならcatalog、一覧としての「リスト」ならlistといった使い分けが自然です。
なお、Indexは「索引(用語を探すための五十音順・アルファベット順の一覧)」の意味が中心で、目次や目録とは役割が別物になりやすい点に注意してください。
- 英語表現は分野(出版・図書館・EC・学術)で最適解が変わるため、最終的には各分野の公式スタイルガイドや用語集を確認するのが安全
目録とは?
ここからは、それぞれの言葉を単体で深掘りします。まずは目録から。意味・使う場面・語源・類義語と対義語まで整理すると、「目次とのズレ」がはっきり見えてきます。
目録の意味や定義
目録(もくろく)は、項目を記録して並べた一覧を指します。ポイントは「本文の構成」ではなく、“対象(モノ・作品・データ・項目)そのもの”を列挙することです。
目録という言葉は、図書館の蔵書目録、博物館の所蔵品目録、展覧会の出品目録などのように、情報を整理して検索しやすくする目的で使われます。
目録はどんな時に使用する?
目録が活躍するのは、「何が含まれているか」「何を持っているか」「何が出品されているか」を一覧で見せたい場面です。
- 図書館や研究室での蔵書目録
- 美術館・博物館の所蔵品目録
- 展覧会の出品目録
- 商品やサービスのカタログ(商品目録)
- 贈答品の明細一覧(品目の目録)
文章の導線としての「案内」より、記録・管理・検索の色が濃いのが目録です。
目録の語源は?
目録は、漢字の組み合わせがそのまま機能を表しています。
- 目:項目・見出し・一つひとつの「めあて」
- 録:記録する、書きとめる
つまり目録は、「項目(目)を記録(録)したもの」という成り立ちです。私の感覚では、目次が“本文を読むための地図”だとすると、目録は“対象を管理するための台帳”に近いイメージです。
「録」という漢字の使い方をもう少し深掘りしたい方は、当サイトの解説も参考になります。
目録の類義語と対義語は?
目録の類義語は、「一覧」「リスト」「カタログ」「台帳」「名簿」などです。ただし、ニュアンスが少しずつ違います。
- 一覧:広い意味でのリスト。最も汎用的
- カタログ:紹介・選択の要素が強い(商品・作品など)
- 台帳:管理・記録の色が強い(資産台帳など)
- 名簿:人や組織などの名前の一覧
対義語としては少し作りにくいのですが、方向性が反対になるのは「本文(全文)」「詳細説明」「個別ページ」など、一覧化せずに一つひとつを詳述する側です。文書の操作としては「省略しない」「列挙しない」といったイメージになります。
目次とは?
次に目次です。目次は本や報告書に当たり前のように付いていますが、「なぜ必要なのか」「英語だと何が近いのか」を言語化できると、資料の質が一段上がります。
目次の意味を詳しく
目次(もくじ)は、文書や書籍の内容を、章・節・見出しごとに並べた案内です。読者が「読みたい場所へ素早く移動できる」ようにするのが主目的で、文書の構造(章立て)をそのまま見える化したものと言えます。
目次は、読む順番を支える仕組みでもあります。とくに長文の報告書やマニュアルでは、目次があるだけで理解のスピードが変わります。
目次を使うシチュエーションは?
目次が向いているのは、本文に「流れ」や「論理構造」がある場面です。
- 書籍(実用書、学術書、小説の章立てなど)
- 論文・レポート・卒論
- 社内資料(提案書、企画書、報告書、手順書)
- 規程集・マニュアル
- Web記事(長文の解説記事)
私は、読み手が「全体像を先に把握したい」と思うタイプの資料ほど、目次を丁寧に作るべきだと考えています。逆に、短い文章に無理に目次を付けると、かえって冗長に見えることもあります。
目次の言葉の由来は?
目次も、漢字そのものが意味を持っています。
- 目:見出し・項目
- 次:順番・次第
つまり目次は、「項目(目)を順番(次)に並べたもの」です。ここが目録との決定的な差で、目録は“記録”、目次は“順序”が核になります。
目次の類語・同義語や対義語
目次の類語・同義語には、目的や媒体によって次のような表現があります。
- 章立て:構成そのものを指す(目次は章立ての表示)
- 見出し一覧:Web記事で言う場合に分かりやすい
- アウトライン:構造を示すという点で近い
- アジェンダ:会議やプレゼンの進行項目として近い
対義語としては、こちらもきれいに一語で置きにくいのですが、「目次を作らない(構造を提示しない)」「通読前提で案内を置かない」といった方向が反対になります。文書設計としては、読者導線の有無が対比ポイントです。
目録の正しい使い方を詳しく
ここでは、目録を実際の文章でどう使うかを、例文と言い換えで具体化します。迷いがちなポイントも一緒に潰していきます。
目録の例文5選
以下は、自然で実務的な目録の例文です。
- 本資料の末尾に、参考文献の目録を掲載しました
- 展覧会の出品目録は、受付で配布しています
- 図書館の蔵書目録で、所蔵の有無を確認してください
- 寄贈品の目録を作成し、管理番号を付与した
- 商品の目録を更新し、在庫の有無を反映しました
- 「目録」は硬めで公的・学術的な印象になりやすいので、社内の軽い資料なら「一覧」「リスト」を選ぶと読みやすくなることもあります
目録の言い換え可能なフレーズ
目録は文脈次第で、より伝わりやすい言い換えができます。
- 一覧(最も汎用的)
- リスト(カジュアル・ビジネス寄り)
- カタログ(紹介・選択のニュアンス)
- 台帳(管理・資産・記録のニュアンス)
- 明細(贈答品や費目などの内訳のニュアンス)
読み手が「何の一覧なのか」を一瞬で理解できる言葉に寄せるのがコツです。たとえば贈答品なら「目録」より「品目の明細」のほうが誤解が減るケースもあります。
目録の正しい使い方のポイント
- 「本文の構造」ではなく「対象の一覧」であることを明確にする
- 分類方法(番号順、五十音順、カテゴリ順など)を本文か注記で示す
- 必要に応じて管理番号・所蔵番号・SKUなど、検索できるキーを入れる
目録は、作って終わりではなく「更新される前提」で使われることも多いです。更新運用があるなら、版(改訂日)や作成基準も添えると親切です。
目録の間違いやすい表現
目録でよくある混同は、目次・索引との取り違えです。
- 章立てを並べているのに「目録」と呼ぶ(→ 目次が自然)
- 用語を五十音順に並べているのに「目録」と呼ぶ(→ 索引の性格が強い)
- 商品紹介ページで「目録」と書くが、実態は「カタログ」(紹介・選択の要素が強い)
- 学術・図書館・出版の分野では用語の定義が細かいことがあります。正式な書式や提出物では、必ず公式の用語集やガイドラインを確認してください。最終的な判断は、所属組織の担当者や専門家にご相談ください
目次を正しく使うために
目次は、読者にとっての「入口」です。ここを整えるだけで、文書全体の理解度と信頼感が上がります。例文とともに、実務での作り方のコツまで整理します。
目次の例文5選
以下は、目次として自然な例文です(文書内の案内としての使い方)。
- 詳細は目次から該当章をご確認ください
- 本書の全体像は、まず目次で把握すると読みやすいです
- 目次に沿って、基礎から順に解説します
- 結論だけ読みたい方は、目次の「まとめ」章へお進みください
- 改訂箇所は目次の更新履歴をご参照ください
目次を言い換えてみると
目次は、媒体や場面で言い換えると伝わりやすくなります。
- 見出し一覧(Web記事で直感的)
- 章立て(本・報告書で自然)
- アウトライン(構造を強調したいとき)
- アジェンダ(会議・プレゼンの進行項目として)
英語表現なら、書籍・文書の目次はTable of contents、短くContentsと表記されることが多いです。プレゼンの進行ならAgendaがしっくりきます。
目次を正しく使う方法
- 本文の見出し階層(h2、h3、h4など)と目次の階層を一致させる
- 見出し名は短く、内容が想像できる名詞句に寄せる
- 読み手の目的別に、重要章(結論・手順・FAQ)へ誘導できる構成にする
私は、目次を「装飾」ではなく「設計」として扱うのが大切だと思っています。目次が整っている文書は、それだけで「読み手の時間を大事にしている」という印象になります。
目次の間違った使い方
目次でありがちな失敗は、次のパターンです。
- 本文にない見出しが目次に載っている(更新漏れ)
- 見出し名が抽象的すぎて、何が書いてあるか分からない(例:「考察」「詳細」だけ)
- 目次を「INDEX」と表記し、索引と誤解される
とくにビジネス文書や公的な提出物では、誤解が起きやすい表記を避けるのが無難です。社内ルールやテンプレートがある場合は、必ず公式資料を優先してください。
なお、「補記」など、目録作成や書誌情報に関わる用語に触れる場面がある方は、関連語の整理も役に立ちます。
まとめ:目録と目次の違いと意味・使い方の例文
目録と目次は、どちらも「探しやすくする」ための仕組みですが、役割が違います。
- 目次:本文の章立て・見出しを順番に並べ、読む導線を作る
- 目録:対象物や項目を記録して並べ、何があるかを一覧化する
迷ったときは、「本文の流れを案内したいのか(目次)」「対象の一覧を見せたいのか(目録)」で判断すると、ほとんどのケースでズレません。
ただし、学術・出版・図書館・公的文書など分野によって定義や慣例が細かいこともあります。正確な情報は公式サイトや各分野の用語集をご確認のうえ、最終的な判断は所属組織の担当者や専門家にご相談ください。

