「同義語」「同意語」「多義語」の違いと意味を例文で解説
「同義語」「同意語」「多義語」の違いと意味を例文で解説

「同義語と同意語と多義語の違いは?意味はどう違う?」「類義語や対義語、同音異義語と何が違うの?」「言い換えや英語表現は?使い分けのコツは?」――言葉を丁寧に扱いたい人ほど、このあたりで一度つまずきます。

結論から言うと、同義語と同意語は“ほぼ同じ意味”として扱われることが多い一方で、用語としての使われ方や場面の硬さに差が出ます。そして多義語は、同義語・同意語とは別軸で「1つの語に意味が複数ある」という性質を指します。

この記事では、同義語・同意語・多義語の意味の違い、使い分け、語源イメージ、類義語・対義語、言い換え、英語表現、そしてすぐ使える例文まで、一気に整理します。辞書・国語の基礎から、文章作成やレポート、ビジネス文書での実践までつながるようにまとめました。

  1. 同義語・同意語・多義語の意味の違いと結論
  2. 混同しやすい「類義語」「同音異義語」との整理
  3. 英語表現(synonym / polysemy など)と訳し分け
  4. 使い方が身につく例文と言い換えフレーズ

同義語と同意語と多義語の違い

まずは全体像から整理します。ここを押さえるだけで、以降の理解が一気にラクになります。

結論:同義語と同意語と多義語の意味の違い

結論として、同義語は「意味が(ほぼ)同じ語」、同意語も「意味が同じ語」を指す用語として扱われることが多いです。一方、多義語は「1つの語が複数の意味を持つ語」です。つまり、同義語・同意語は“語と語の関係(横の関係)”、多義語は“1つの語の内部(縦の関係)”を見ている、と捉えるとスッキリします。

もう少し噛み砕くと、同義語・同意語は「Aという語とBという語が近い(同じ)意味だ」という話で、多義語は「Aという語が意味①も意味②も持つ」という話です。同じ“意味”という言葉が出てきても、見ている対象が違うのがポイントです。

  • 同義語:語Aと語Bが(ほぼ)同じ意味
  • 同意語:用語としては同義語と近く、同じ意味の語
  • 多義語:語Aが意味①・意味②…と複数の意味を持つ

同義語と同意語と多義語の使い分けの違い

実務的な使い分けはシンプルです。一般的な文章では、同義語と同意語はほぼ同じ意味で通ります。ただし、私は次のように使い分けると文章が整いやすいと感じています。

同義語は、国語・文章術・辞書の文脈でも通用しやすく、最も一般的です。迷ったら同義語でOKです。同意語は、学術・用語解説の場で見かけることがあり、文章が少し硬く見える場合があります。読者層が一般向けなら「同義語」に寄せた方が伝わりやすい場面もあります。

一方で、多義語は「同じ語でも文脈で意味が切り替わる」ことを説明したいときに使います。たとえば「かける」「立つ」などは、日常的にも意味が複数あり、国語でも頻出です。“言い換えが増える”というより、“意味が枝分かれしている”のが多義語です。

同義語と同意語と多義語の英語表現の違い

英語にすると、違いの方向性がより明確になります。

  • 同義語:synonym(同義語)
  • 同意語:synonym / equivalent term(同等の用語)として扱われることが多い
  • 多義語:polysemous word(多義語), polysemy(多義性)

英語では「同義語=synonym」が定番で、多義語は「polysemy(多義性)」として“性質”で語られることが多い印象です。日本語の説明でも、同義語・同意語が“関係”、多義語が“性質”だと理解しておくと、訳してもブレにくくなります。

同義語の意味

ここからは各用語を掘り下げます。まずは同義語から、定義と使いどころを固めましょう。

同義語とは?意味や定義

同義語とは、意味が同じ、または極めて近い言葉の組み合わせを指します。「まったく同一の意味」と言い切るより、実際の文章では「ほぼ同じ意味で置き換えられる」と捉えるのが現実的です。なぜなら、言葉には丁寧さ・硬さ・好まれる場面など、ニュアンスが乗るからです。

たとえば「開始」と「スタート」は、意味としては近いですが、文章の硬さや場面の相性が違います。同義語は“意味の近さ”だけでなく“場面適性”もセットで考えると、使い分けが上手くなります。

同義語はどんな時に使用する?

同義語が活躍するのは、次のような場面です。

  • 文章の重複を避けたい(同じ単語の連続を回避する)
  • 読者に伝わりやすい語へ言い換えたい(専門語→平易語など)
  • 語感やトーンを調整したい(硬い/柔らかい、丁寧/カジュアル)

特にWeb記事では、読者の理解速度が重要です。私は、専門性を保ちつつも「伝わる言葉」に寄せたいときに同義語の言い換えを使います。ただし、同義語のつもりで置き換えると、責任範囲が変わったり、意味が狭まったりすることがあります。言い換え前後で“指している範囲”が同じかは必ず確認しましょう。

同義語の語源は?

同義語は「同(おなじ)」+「義(いみ)」+「語(ことば)」で、「同じ意味の言葉」という構造です。ここでの「義」は「意味・趣旨」を表し、いわゆる「語義(ごぎ)」の「義」と同じ感覚です。

語源として難しく考える必要はなく、漢字の構造そのままが概念を説明しています。だからこそ、用語としても直感的で、一般文章にも載せやすい言葉です。

同義語の類義語と対義語は?

同義語に近い概念としては、類義語があります。違いは、同義語が「ほぼ同じ意味」、類義語が「似た意味(重なる部分がある)」というイメージです。

  • 同義語:置き換えても意味がほぼ保てる
  • 類義語:似ているが、ニュアンスや範囲がズレることがある

対義語(反対語)としては「反義語」という言い方もありますが、同義語そのものに“一語で決まる”対義語があるわけではありません。文脈上は「反対語」「対義語」をセットで考えるのが現実的です。正確な対応は国語辞典や用語辞典で確認するのが安全です。

同意語の意味

次は同意語です。同義語と混同されやすいので、扱い方のコツまで含めて整理します。

同意語とは何か?

同意語は、一般には「同じ意味を表す語」という意味で使われ、同義語とほぼ同じものとして扱われることが多い用語です。実際の運用でも「同意語=同義語」と説明される場面をよく見ます。

ただ、漢字の見た目から「意(こころ・意図)が同じ」という印象が強く、文章によっては「同じ意味」より「同じ趣旨・同じ意向」に寄って読まれることがあります。だから私は、一般向けの記事では「同義語」を優先し、必要があるときだけ同意語を補助的に使う、という運用にしています。

同意語を使うシチュエーションは?

同意語は、次のような場面で自然に出てきます。

  • 用語解説・言語学寄りの説明(同義語の言い換えとして)
  • 「同義語」と書くと硬すぎる/逆に硬さを出したい文章
  • 辞書や資料で「同意語」という表現が採用されている場合

ただし、読者が一般層の場合は「同意語って何?」が追加の疑問になりがちです。検索意図が「違いを知りたい」「すぐ使いたい」寄りなら、本文では同義語を軸にし、同意語は補足で位置づける方が親切です。

同意語の言葉の由来は?

同意語は「同(おなじ)」+「意(こころ/意図/意味合い)」+「語(ことば)」です。語源的には「同じ意(い)を持つ言葉」と読めるため、「同じ意味」とほぼ同等の説明に落ち着きます。

ただ、先ほど触れたとおり「意」が“意図・趣旨”にも読めるため、文脈によっては「同じ意味」より広く受け取られることがあります。ここが、用語としての微妙なゆれを生みやすいポイントです。

同意語の類語・同義語や対義語

同意語の類語としては、実務上は同義語が第一候補になります。ほかに「等義語」「同義表現」などの言い回しが使われることもありますが、一般的には同義語が最も通じやすいです。

対義語については、同義語と同様、固定の“一語”があるというより「反対語」「対義語」を文脈で設定します。文章の正確さが必要な場合は、辞書や専門資料で確認してください。

多義語の意味

最後に多義語です。ここを理解すると、言い換えの精度と読解力が一段上がります。

多義語の意味を解説

多義語とは、1つの語が複数の意味を持つ言葉のことです。代表例は「かける」「はる」「たつ」などで、同じ表記・同じ読みでも、文脈によって意味が切り替わります。

重要なのは、多義語の意味は“バラバラに増えた”というより、中心イメージ(核)があり、そこから比喩や転用で枝分かれしていることが多い点です。核となるイメージを押さえるほど、初見の用法でも理解しやすくなるのが多義語の面白さです。

多義語はどんな時に使用する?

多義語という用語を使うのは、次のようなときです。

  • 国語・読解で「文脈で意味が変わる」ことを説明するとき
  • 誤解が起きやすい語を、意味ごとに整理したいとき
  • 文章の曖昧さを減らすために、言い換えを検討するとき

多義語は便利ですが、同時に誤解の温床にもなります。とくに指示が重要な場面(契約、規程、医療・安全・金銭が絡む説明など)では、多義語を避け、具体的な言い換えに落とすのが無難です。

  • 費用・健康・法律・安全に関わる文章では、多義語の曖昧さが不利益につながることがあります
  • 正確な情報は公式サイトや一次情報をご確認ください。最終的な判断は専門家にご相談ください

多義語の語源・由来は?

多義語は「多(おおい)」+「義(いみ)」+「語(ことば)」で、「意味が多い言葉」という構造です。ここでも「義」は語義の「義」で、意味そのものを指します。

語源としては直球ですが、実態としては「中心イメージ→比喩→転用」という流れで意味が増えることが多いです。だから、辞書で意味を丸暗記するより、中心イメージと代表例を押さえる方が身につきます。

多義語の類義語と対義語は?

多義語に近い概念としては「多義性(polysemy)」があり、語としては「多義的な語」「多義的表現」などと言い換えられます。対義語は「一義語(意味が一つに定まる語)」という整理が可能ですが、日常ではあまり一般的ではありません。

実務では「多義語の対義語」を探すより、曖昧さを避けたいなら具体語へ言い換えるという発想が役に立ちます。

同義語の正しい使い方を詳しく

ここからは、同義語を“使える知識”に落とし込みます。例文とポイントをセットで押さえましょう。

同義語の例文5選

  1. 「開始」と「スタート」は文脈によって同義語として置き換えられる
  2. レポートでは「重要」を繰り返さず、「肝要」などの同義語を挟むと読みやすい
  3. 硬い文章では「助ける」より「支援する」を同義語として選ぶと整う
  4. 同義語に置き換えたつもりでも、丁寧さが変わって印象がズレることがある
  5. 同義語の候補は辞書で確認し、使用場面の例もあわせて見る

同義語の言い換え可能なフレーズ

同義語として言い換えしやすいのは、次のような“トーン調整”のペアです(完全一致ではなく、場面で使い分けます)。

  • 始める:開始する/スタートする
  • 分かる:理解する/把握する
  • 増える:増加する/拡大する
  • 助ける:支援する/サポートする

同義語の正しい使い方のポイント

同義語の扱いで一番大事なのは、「意味が近い」だけで飛びつかないことです。私は次の3点で確認します。

  • 置き換え後も、指している範囲(スコープ)が同じか
  • 丁寧さ・硬さ・感情温度が合っているか
  • その媒体(会話/メール/論文/Web)で自然か

このチェックを通すだけで、「同義語のはずなのに、なぜか違和感がある」をかなり減らせます。

同義語の間違いやすい表現

よくある誤りは、類義語を同義語だと思い込むケースです。たとえば「決定」と「決心」は近そうに見えますが、前者は客観的な“決めた結果”、後者は主観的な“心を決めた状態”に寄ります。同義語にしたいなら、ズレる成分がないかを見ましょう。

また、カタカナ語を同義語として乱用すると、読者によって理解度が割れることがあります。読み手に合わせて、必要なら注釈を入れるのがおすすめです。

同意語を正しく使うために

同意語は、使いどころを誤ると「用語が増えて読みにくい」状態になりがちです。ここでは運用のコツをまとめます。

同意語の例文5選

  1. 「同義語」と「同意語」は、説明文では同じ意味として扱われることが多い
  2. 資料の用語集で「同意語」という表記が採用されていたので、それに合わせた
  3. 一般向け記事では「同義語」を主に使い、「同意語」は補足として添えた
  4. 同意語を使うと文章が硬くなる場合があるため、読み手を見て選ぶ
  5. 同意語として挙げた語が本当に同じ意味か、辞書の用例で確認した

同意語を言い換えてみると

同意語は、言い換えるなら次のような表現に落ち着きます。

  • 同じ意味の言葉
  • 意味が等しい言い回し
  • 同義の表現

読者の負担を減らしたいなら、「同意語」という用語にこだわらず、自然な日本語へ言い換えるのも有効です。

同意語を正しく使う方法

私のおすすめは、本文の中心概念を「同義語」に寄せ、同意語は“補助線”として使う方法です。たとえば「同義語(同意語)」のように一度だけ併記し、以降は同義語で統一すると読みやすさが保てます。

また、サイト内で用語の表記ゆれがあると、読者の検索や理解にノイズが乗ります。記事内では表記を統一することも、SEO以前に読みやすさの基本です。

同意語の間違った使い方

ありがちなのは、「同意語=同じ意見の言葉」と誤解してしまうことです。日常語の「同意(賛成)」のイメージが強いので、文脈によっては誤読を招きます。誤解が起きそうなら、最初から「同義語(同じ意味の言葉)」と書いた方が安全です。

多義語の正しい使い方を解説

多義語は「意味の枝分かれ」を理解すると、読解にも作文にも強くなります。例文で感覚を固めましょう。

多義語の例文5選

  1. 鍵をかける(施錠する)
  2. 声をかける(話しかける)
  3. 塩をかける(ふりかける)
  4. 電話をかける(発信する)
  5. 時間をかける(要する)

同じ「かける」でも、行為の種類が変わっています。こうした語は、辞書で意味が番号付きで並びやすいのが特徴です。

多義語を別の言葉で言い換えると

多義語は、曖昧さを避けたいときに具体語へ分解できます。たとえば「かける」なら、次のように言い換え可能です。

  • 施錠する
  • 話しかける
  • ふりかける
  • 発信する
  • 要する

多義語を具体語へ落とすと、文章が誤解されにくくなります。規約・注意書き・手順書などでは特に効果的です。

多義語を正しく使うポイント

多義語のコツは2つです。ひとつは「文脈で意味が確定する」ように周辺情報を足すこと。もうひとつは「誤解が致命的なら、最初から具体語にする」ことです。

  • 直前・直後に対象(何に、何を)を置いて意味を固定する
  • 手順や注意事項では、具体語(施錠する等)へ置き換える

数値や条件が絡む説明では、一般的な目安として書くに留め、必要に応じて公式情報へ誘導する姿勢も大切です。

多義語と誤使用しやすい表現

多義語と混同されやすいのが同音異義語です。同音異義語は「音が同じで意味が違うが、語としては別物(例:橋/箸)」という整理です。多義語は「語としては同一で、意味が複数」です。“同じ語の多意味”か、“別の語の同じ音”かで切り分けましょう。

まとめ:同義語と同意語と多義語の違いと意味・使い方の例文

最後に要点をまとめます。同義語と同意語は「同じ意味の語」という関係性で語られ、多義語は「1つの語が複数の意味を持つ」という性質でした。

  • 同義語:ほぼ同じ意味で置き換えられる語同士
  • 同意語:同義語と近い用語だが、文章が硬く見えることがある
  • 多義語:1つの語に意味が複数あり、文脈で切り替わる

言葉は、厳密さと読みやすさのバランスが大切です。迷ったら「同義語」を軸にし、必要なときだけ「同意語」を補足として使う。多義語は、誤解が起きそうなら具体語へ言い換える――この3点を意識するだけで、文章の精度が一段上がります。

なお、用語の定義や扱いは資料や分野によって揺れることがあります。正確な情報は公式サイトや信頼できる辞書・専門資料をご確認ください。最終的な判断は専門家にご相談ください。

参考:意味と意義の違いも「言葉の定義を整える」助けになります。
「意味」と「意義」の違い|意味・使い方・例文まとめ

参考:多義語の実例として、表記違いと意味の整理が役立つテーマです。
「当てる」と「充てる」の違い|意味・使い分け・例文

参考:多義語は敬語にも多く、文脈で意味が切り替わります。
「参る」と「まいる」の違い|意味・使い方・例文

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