呆れる(あきれる)の意味や使い方【図解Note】
呆れる(あきれる)の意味や使い方【図解Note】

「呆れるの意味は、単に驚くこと?」「相手に失望したときにも使える?」「“呆れてものも言えない”とは、どのくらい強い表現なの?」と迷ったことはありませんか。
呆れるは日常会話でよく使われる言葉ですが、単なる驚きだけでなく、相手の言動が常識や予想を大きく外れていて、どう反応してよいかわからなくなる気持ちまで表します。

さらに、「呆気にとられる」「唖然とする」「呆然とする」「辟易する」「閉口する」など、似た場面で使われる言葉も少なくありません。
意味が近いからこそ、それぞれが表す感情の違いを理解しておくことが大切です。

この記事では、呆れるの正確な意味と読み方をはじめ、使い方や例文、類語・言い換え、英語表現、間違えやすい表記までわかりやすく解説します。読み終えるころには、「呆れる」がどんな気持ちを表し、どの場面なら自然に使えるのか判断できるようになるはずです。

 

呆あきれる

英語表記:be appalled / be dumbfounded / be astonished

呆れるの意味とは?読み方と「驚き・失望」のニュアンス

呆れるの意味とは?読み方と「驚き・失望」のニュアンス

まずは、呆れるという言葉が表す基本的な意味を確認しましょう。現在は相手の非常識な言動などに対する「驚き+失望」の意味で使われることが多い一方、本来は予想外の出来事に直面して、どうしてよいかわからなくなるほど驚く状態も表します。ここを理解すると、似た言葉との違いも見分けやすくなります。

呆れるとはどういう意味?簡単にいうと「あまりのことに驚く」

呆れるとは、予想外のことや程度の甚だしいことに出会い、驚いてどう反応してよいかわからなくなることを意味します。

現代の日常会話では、単純に「びっくりした」という意味よりも、「そんなことをするなんて信じられない」「常識では考えられない」といった、驚きに失望や批判的な気持ちが加わった場面でよく使われます。

呆れるの意味を簡単に表すと
予想外・非常識・程度の甚だしい出来事を前にして、驚き、言葉や反応を失うこと。

たとえば、何度注意されても同じ失敗を繰り返す人に対して「さすがに呆れた」と言えば、単に驚いているのではありません。「もう注意する気にもならない」という失望や諦めの気持ちまで含まれています。

現在の「呆れる」は、「驚く」だけでなく「信じられないほどひどい」という否定的な評価を伴いやすい言葉だと覚えておくとよいでしょう。

呆れるの読み方は「あきれる」|漢字の「呆」が表すもの

「呆れる」の読み方は、「あきれる」です。「呆」という漢字は、「呆然(ぼうぜん)」や「呆気(あっけ)」といった言葉にも使われています。

「呆れる」は動詞なので、文章では次のように形を変えて使います。

  • 呆れる:そんな言い訳には呆れる。
  • 呆れた:彼の無責任な態度には呆れた。
  • 呆れて:あまりの発言に呆れてしまった。
  • 呆れない:その程度の失敗なら呆れない。
  • 呆れるほど:呆れるほど同じ話を繰り返す。

 

「呆れる」は古くから使われてきた日本語で、歴史的な用例では、現在のような強い非難だけではなく、突然の出来事に直面して途方に暮れたり、茫然としたりする意味でも用いられてきました。

「呆れる=怒る」と覚えるのは正確ではありません。怒りよりも、「信じられない」「何と言えばよいかわからない」という驚きや失望が中心になる言葉です。

呆れるは悪い意味?良い意味で使われることもある

現在の「呆れる」は、多くの場合、否定的な意味で使われます。「態度に呆れる」「無責任さに呆れる」「言い訳に呆れる」といった表現では、相手を好意的に評価しているとは考えにくいでしょう。

ただし、「呆れるほど大きい」「呆れるほど食べる」のように、程度が常識を超えていることへの驚きを表す使い方もあります。この場合、必ずしも強い非難を意味するとは限りません。

呆れるが表す主な感情
使われる場面 中心となる感情 例
非常識な言動 驚き+失望・批判 無責任な発言に呆れる
同じ失敗の繰り返し 諦め+失望 何度言っても直らず呆れた
程度が甚だしいこと 驚き 呆れるほどたくさん食べる
予想外の出来事 驚き+戸惑い 突然の展開に呆れる

呆れるの意味がわかる使い方と例文|「呆れてものも言えない」とは

呆れるの意味がわかる使い方と例文|「呆れてものも言えない」とは

呆れるは、対象となる人や行動を示して使うことが多い言葉です。ただし、感情がはっきり伝わる表現なので、相手に直接言う場合には注意も必要です。ここでは代表的な言い回しと、日常生活や仕事での自然な使い方を具体的に確認します。

「呆れる」「呆れた」「呆れてしまう」の使い方と例文

もっとも基本的なのは、「人や物事+に+呆れる」という形です。

  • 何度注意されても遅刻する彼には呆れる。
  • 責任を他人に押し付ける態度には呆れた。
  • あまりにも身勝手な主張で呆れてしまった。
  • 同じ言い訳を何度も聞かされ、すっかり呆れている。
  • 部屋の散らかり方がひどくて、思わず呆れた。

 

「怒った」と置き換えられそうな例もありますが、呆れる場合は激しく感情をぶつけるというより、「もう何と言ってよいかわからない」という感覚が強くなります。

たとえば「彼の態度に怒った」なら、相手の態度に腹を立てたことが中心です。一方、「彼の態度に呆れた」なら、「そんな態度を取るとは思わなかった」という驚きや失望が前面に出ます。

「呆れてものも言えない」の意味は?強い失望を表す言い回し

「呆れてものも言えない」は、呆れるを使った代表的な表現です。

あまりにもひどかったり非常識だったりして、何かを言う気さえ失うという意味で使われます。

「呆れてものも言えない」の意味
驚きや失望が大きすぎて、批判したり注意したりする言葉さえ出てこない状態。

たとえば、「約束を破ったうえに謝ろうともしないなんて、呆れてものも言えない」と言えば、単なる驚きではなく、相手へのかなり強い批判が含まれます。

そのため、本人に直接使うと厳しい印象を与えることがあります。家族や親しい友人同士では使われても、目上の人や取引先などに向かって「呆れました」「呆れてものも言えません」と伝えるのは、通常は避けたほうが無難です。

「あなたには呆れました」は、単なる感想ではなく相手の行動や人格を否定的に評価したように受け取られることがあります。改まった場では、事実や問題点を客観的に伝える表現へ言い換えるほうが適切です。

仕事や改まった場面では「呆れる」をどう言い換える?

「呆れる」は感情を直接表す言葉なので、仕事上の会話や文章では、そのまま使わないほうがよい場合があります。

何に対して呆れているのかを分解すると、より穏やかな表現へ言い換えられます。

呆れるを柔らかく伝える言い換え
伝えたい内容 言い換え表現
予想外で驚いた 大変驚きました
理解できない 理解に苦しみます
問題だと思う 看過できない問題だと考えます
残念に感じる 大変残念に思います
対応に困っている 対応に苦慮しております

感情をそのまま伝えるよりも、「何が問題なのか」を具体的に示したほうが、相手にも意図が正確に伝わります。

呆れるの意味に近い類語・言い換え|呆気にとられる・唖然・辟易との違い

呆れるの意味に近い類語・言い換え|呆気にとられる・唖然・辟易との違い

呆れるには、「呆気にとられる」「唖然」「呆然」「呆れ返る」「辟易」「閉口」「うんざり」など多くの類語があります。ただし、それぞれ感情の中心が異なるため、すべての文章で自由に置き換えられるわけではありません。違いを比較しながら使い分けを確認しましょう。

呆れるの類語・言い換えは?驚きと失望の強さで選ぶ

代表的な類語には、次のようなものがあります。

呆れるの主な類語・言い換え
言葉 主なニュアンス
呆れ返る すっかり呆れる、呆れる程度が強い
呆気にとられる 突然の出来事に驚いて反応できない
唖然とする 驚きや呆れで言葉を失う
呆然とする 衝撃などでぼうっとして反応できない
愕然とする 事実を知って強いショックを受ける
辟易する 困り果てたり、うんざりしたりする
閉口する 手に負えず困る
うんざりする 嫌気が差し、もう十分だと感じる

「呆れる」を言い換えるときは、驚いているのか、言葉を失っているのか、嫌気が差しているのかを考えることが大切です。

呆れると「呆気にとられる・唖然・呆然・愕然」の違い

「呆れる」と「呆気にとられる」は非常に近い表現です。ただし、「呆気にとられる」は予想外の出来事に対する瞬間的な驚きや戸惑いが中心で、必ずしも相手への批判を含みません。

一方、「呆れる」は現代では「非常識だ」「信じられない」と評価する気持ちを伴いやすい点が特徴です。

また、「唖然」「呆然」「愕然」も似ていますが、中心となる状態が異なります。

  • 呆れる:驚きに失望や批判が加わりやすい
  • 呆気にとられる:突然の出来事に驚き、反応が止まる
  • 唖然:驚きや呆れによって言葉を失う
  • 呆然:衝撃でぼうっとし、思考や反応が止まる
  • 愕然:好ましくない事実などに強いショックを受ける

 

「唖然・呆然・愕然」の細かな使い分けについては、「唖然」「呆然」「愕然」「茫然」の違いと意味でも詳しく解説しています。

呆れると「辟易・閉口・うんざり」の違い

「呆れる」と「辟易」「閉口」「うんざり」は、相手や状況を好ましく思っていない点で似ています。しかし、感情の中心は異なります。

呆れるの中心は「信じられないほどの驚き」です。それに対して、辟易は「嫌気が差して困る」、閉口は「手に負えず困る」、うんざりは「もう十分だと嫌になる」という意味が強くなります。

たとえば、同じ人が自慢話を何時間も続けていた場合、「よくそこまで自慢できるものだと呆れた」なら、その行動そのものへの驚きや批判を表します。

「長い自慢話には辟易した」であれば、聞き続けることに嫌気が差した状態です。「長い自慢話には閉口した」なら、相手への対応に困ったというニュアンスが強くなります。

それぞれの意味をさらに確認したい場合は、辟易(へきえき)の意味や使い方と、閉口(へいこう)の意味や使い方もあわせて確認すると違いがわかりやすくなります。

呆れるの意味を英語・間違いやすい表記まで確認|最後にまとめ

呆れるの意味を英語・間違いやすい表記まで確認|最後にまとめ

最後に、呆れるを英語で表現する方法と、「飽きれる」などの間違えやすい表記を確認します。呆れるは日本語でも複数の感情を含む言葉なので、英語でも常に一つの単語へ置き換えるのではなく、その場面で何に驚いているのかを考えて選ぶのがポイントです。

呆れるを英語で言うと?be appalled・dumbfoundedなどを使い分ける

「呆れる」に完全に一致する英単語が一つあるわけではありません。場面によって表現を使い分けます。

呆れるに近い主な英語表現
英語表現 ニュアンス
be appalled ひどいことにショックや嫌悪を感じる
be dumbfounded 驚きのあまり言葉を失う
be astonished 非常に驚く
be amazed 驚く、感心する
be fed up with 何度も続くことにうんざりする

たとえば、「彼の無責任な態度には呆れた」のように批判を伴う場合は、単純な「be surprised」よりも「be appalled」などが近くなる場合があります。

一方、「あまりの出来事に呆れて何も言えなかった」という、言葉を失うほどの驚きを表したいなら「be dumbfounded」が使いやすいでしょう。

英語では、日本語の「呆れる」に含まれる「驚き・失望・批判・諦め」を一語で全部表すのが難しいため、文脈に合わせて訳し分けることが大切です。

「呆れる」と「飽きれる」はどちらが正しい?誤用に注意

「あきれる」を漢字で書く場合、一般的な表記は「呆れる」です。

「飽きれる」と書かれているのを見かけることがありますが、「もう嫌になる」「繰り返しによって興味を失う」という意味の「飽きる」と、「驚きや失望で言葉を失う」という意味の「呆れる」は別の言葉です。

たとえば、「同じ料理に飽きる」は自然ですが、「彼の非常識な行動に飽きれる」という意味で「あきれる」を表したいのであれば、「彼の非常識な行動に呆れる」と書きます。

呆れると飽きるの違い
言葉 意味 例
呆れる あまりのことに驚き、反応に困る 無責任な態度に呆れる
飽きる 同じことが続き、興味や満足感を失う 毎日同じ料理で飽きる

音が似ているため混同しやすいものの、意味は明確に異なります。「驚き・失望」なら呆れる、「興味を失う」なら飽きる、と区別すると覚えやすいでしょう。

まとめ|呆れるの意味は「驚きに失望や諦めが加わった状態」

呆れるとは、あまりにも意外だったり程度が甚だしかったりすることに驚き、どう反応してよいかわからなくなることを意味します。

現代では特に、非常識な言動や同じ失敗の繰り返しに対して、「信じられない」「もう何を言っても仕方がない」と感じる場面で使われることが多い言葉です。

  • 読み方は「あきれる」
  • 基本的な意味は「あまりのことに驚く」
  • 現在は驚きに失望・批判・諦めが加わる使い方が多い
  • 「呆れてものも言えない」は強い失望を表す
  • 呆気にとられるは、突然の出来事への驚きが中心
  • 唖然は言葉を失う状態、呆然はぼうっとする状態を表す
  • 辟易はうんざり、閉口は対応に困るニュアンスが強い
  • 「飽きれる」ではなく、「あきれる」の一般的な漢字表記は「呆れる」

 

「呆れる」は、単なる「驚く」よりも複雑な感情を表せる言葉です。相手への失望を含むことが多いため、特に本人へ直接伝える場面では強い表現になることを意識して使いましょう。

【参考文献】

 

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