「他言」と「口外」の違い|意味・使い方・例文
「他言」と「口外」の違い|意味・使い方・例文

「他言と口外の違いは?意味は同じ?」「他言無用と口外無用、どっちが正しい?」「ビジネスで使うなら失礼がないのは?」――こんな疑問で「他言口外の違い意味」と検索する方は多いです。

結論から言うと、他言も口外も「秘密や情報を他人に漏らすこと」を指し、意味はかなり近い言葉です。ただし、言葉が持つ響きや使われやすい形(他言しない・口外しない、他言無用・口外無用、口外禁止など)にはニュアンス差があります。

この記事では、他言と口外の違いと意味を軸に、他言無用と口外無用、口外禁止、秘密保持、内密、ご内密、ここだけの話、漏らす、公表といった関連語も交えながら、使い方と例文、語源、類義語・対義語、英語表現までまとめて整理します。読み終えたころには「今の場面ならどちらを選ぶべきか」が自分の言葉で説明できる状態になります。

  1. 他言と口外の意味の違いと、迷いにくい使い分け
  2. 他言と口外の語源イメージ、類義語・対義語の整理
  3. ビジネスでも失礼になりにくい言い換えと英語表現
  4. そのまま使える例文10選と、間違いやすいポイント

他言と口外の違い

最初に、他言と口外を「意味」「使い分け」「英語表現」の3つの観点で整理します。似た言葉ほど、違いの軸を先に決めると迷いが減ります。

結論:他言と口外の意味の違い

他言も口外も、どちらも「秘密・未公開情報・内輪の話を、第三者に話してしまうこと」を表します。辞書的にも近く、日常では同義語として扱われる場面が多いです。

一方で、私の実務感覚としては、他言は「他の人に言う(言いふらす)」という行為の広さに焦点があり、口外は「口に出して外へ漏らす」という漏えいの強いイメージが出やすい言葉です。どちらが絶対に強い・弱いと断定するより、文脈で「どんな抑止をしたいか」を考えると整理できます。

  • 他言:他の人に言うこと全般(言い回しとして柔らかめにも運用できる)
  • 口外:口に出して外へ漏らす(禁止・厳守のトーンになりやすい)

他言と口外の使い分けの違い

使い分けは、次の「置き換えテスト」で判断すると迷いません。

置き換えテスト:文章の目的で選ぶ

お願いベースで角を立てたくないなら「他言はお控えください」「ご他言はお慎みください」のように、丁寧な依頼に寄せやすいです。反対に、ルール・禁止として明確に止めたいなら「口外しないでください」「口外禁止」「口外厳禁」といった形がしっくりきます。

目的 向きやすい言い方 ニュアンス
丁寧に依頼したい ご他言はお控えください/ご他言はお慎みください 柔らかいが、意思は伝わる
厳守を強く求めたい 口外しないでください/口外禁止/口外厳禁 ルール感・制止の強さが出る
定型句で一言で止めたい 他言無用/口外無用 硬めで「秘密厳守」

なお、文章全体のトーンが丁寧なのに「口外禁止」とだけ書くと、命令的に読まれることがあります。社内外の関係性によっては、「共有範囲」と「期間」を明示するほうが誤解が減ります(例:関係者以外への共有はご遠慮ください、など)。

他言と口外の英語表現の違い

英語にすると、他言・口外どちらも「秘密にして」「誰にも言わないで」に寄るため、直訳で無理に分けるより、場面で選ぶのが自然です。

  • Don’t tell anyone.(誰にも言わないで)
  • Please keep this confidential.(機密として扱ってください)
  • Keep it secret.(秘密にして)
  • Between you and me.(ここだけの話)
  • Mum’s the word.(内緒だよ/黙ってて)
  • Off the record.(非公開・オフレコで)

ビジネスでの堅さを出すなら confidential、雑談寄りなら between you and me、報道・取材文脈なら off the record が適します。

他言とは?

ここからは、それぞれの言葉を単体で深掘りします。まずは「他言」から、意味・使う場面・語源イメージ・類義語と対義語を整理します。

他言の意味や定義

他言(たごん)は、文字どおり「他の人に言うこと」です。特に「秘密や内々の内容を、第三者に話してしまうこと」を指して使われます。

「他言しない」「他言は控える」「ご他言はお慎みください」のように、相手に対して丁寧に秘密保持を依頼する場面で活躍します。また、定型句の他言無用は「他の人に言ってはならない」という強い口止め表現です。

他言はどんな時に使用する?

他言は、次のような「共有範囲を狭くしたい」場面で自然です。

  • 人事や評価、異動など、扱いに慎重さが必要な話題
  • 社内の検討中情報(未確定の方針、価格、リリース時期など)
  • 友人・家族間の相談事(プライベートの悩みなど)

  • 「他言」は依頼文に馴染みやすいので、メールなら「ご他言はお控えいただけますと幸いです」のようにすると角が立ちにくいです。

他言の語源は?

他言は、「他(ほか)」+「言(ことば)」の組み合わせで、成り立ち自体が直感的です。古くから「他に言う=他人に言い広める」という発想で使われてきた語で、そこに「慎む」「無用」といった語が付くことで、秘密保持の意味合いが強まります。

語源を踏まえると、他言は「話す行為の広がり(誰に言うか)」が中心で、口外よりも概念が少し広い、と整理すると覚えやすいです。

他言の類義語と対義語は?

他言の近い言い方(類義語)と、反対方向の言葉(対義語)を押さえると、言い換えの幅が広がります。

区分 ニュアンス
類義語 口外/漏えい/言いふらす/暴露/公言(文脈次第) 秘密を外へ出す、広める
類義語(丁寧) 内密/ご内密/内々に 秘密として扱う(依頼に向く)
対義語 公表/開示/公言/周知 公にする、広く知らせる
  • 「公言」は“公に言う”なので、秘密保持の文脈では他言・口外と方向が逆になります。場面によっては強い言葉になるため、使い所に注意してください。

口外とは?

次に「口外」です。禁止表現として目にすることが多い言葉なので、意味の輪郭と、どんな場面で強く響くかを確認しておきましょう。

口外の意味を詳しく

口外(こうがい)は、「口に出して外へ言うこと」です。特に「秘密・内緒の内容を第三者に漏らす」という文脈で使われ、他言と同様に秘密保持と強く結びつきます。

「口外しない」「口外する」「口外禁止」「口外無用」のように、漏らしてはいけない情報に対して、はっきり線を引く時に使われやすいのが特徴です。

口外を使うシチュエーションは?

口外は、次のように「ルール化・禁止」を示したい場面で特に相性が良いです。

  • 社内規程や契約、守秘義務の話題(機密情報、個人情報など)
  • 会議資料や配布物に注意書きを入れるとき(例:口外禁止)
  • 限定共有の情報を、外部に出さないよう明示するとき

ただし、口外は強く見える分、関係性によっては圧が出ます。ビジネスメールなら、「口外禁止」より「関係者以外への共有はご遠慮ください」のほうが実務的に通ることもあります。

口外の言葉の由来は?

口外は、「口」+「外(そと)」で、「口から外へ出す」という構造がそのまま意味になっています。ここでの「外」は、単に屋外というよりも「当事者の外側=第三者・外部」を含むイメージです。

由来を押さえると、口外は「情報が外へ出ていく」絵が強いので、規程・注意書き・警告文に乗りやすい、と理解できます。

口外の類語・同義語や対義語

口外の類語は「漏らす」「暴露する」「言いふらす」など、情報が外へ出る表現が中心です。反対は「内密」「秘匿」「秘守(秘密を守る)」の方向になります。

区分 ニュアンス
類語・同義語 他言/漏えい/暴露/流出/言いふらす 秘密が外に出る
言い換え(丁寧) 内密に/ご内密に/伏せておく 柔らかく秘密保持を依頼
対義語 公表/開示/公開/周知 公にして広く知らせる

他言の正しい使い方を詳しく

ここでは「他言」を、実際の文章でどう使うかを例文とともに整理します。丁寧さを保ちつつ、意図を曖昧にしないのがコツです。

他言の例文5選

  • この件はまだ検討中ですので、他言はお控えください
  • 本日の内容は未公開情報を含むため、ご他言はお慎みいただけますと幸いです
  • 相談内容は個人的なことなので、他言しないでほしい
  • 関係者以外への共有は控えてください。内容の他言はご遠慮ください
  • 正式発表までは、SNS等での発信を含め、他言無用でお願いします。

他言の言い換え可能なフレーズ

他言を直接使わずに、同じ意図を伝えたいときは次の言い換えが便利です。

  • 関係者以外への共有はご遠慮ください
  • 取り扱いにはご注意ください
  • ここだけの話にしていただけますか
  • (社外・第三者)への開示はお控えください
  • 機密として扱ってください

  • 言い換えを選ぶ基準は「相手との距離感」と「強さ」です。強く止めたいほど、理由や範囲(社外は不可、関係者限定など)も一緒に書くと誤解が減ります。

他言の正しい使い方のポイント

他言の使い方で大切なのは、相手に配慮しつつ、曖昧にしないことです。特にビジネスでは「誰に」「どこまで」「いつまで」を明確にすると事故が減ります。

  • 範囲:関係者以外、社外、プロジェクト外、など
  • 期間:正式発表まで、契約締結まで、など
  • 媒体:口頭、メール転送、SNS投稿、資料共有、など

また、費用・契約・個人情報などが絡む場合は、言葉選びだけでなく運用(アクセス権、共有設定、持ち出し禁止等)が重要です。最終的な判断は専門家にご相談ください。正確な情報は公式サイトや社内規程をご確認ください。

他言の間違いやすい表現

  • 「他言禁止」:意味は通じますが、文章としてやや不自然になりやすいので「他言はご遠慮ください」などにすると自然です。
  • 範囲が曖昧:「他言しないで」だけだと“誰までOKか”が曖昧です。関係者の定義を添えると親切です。
  • 丁寧文と混在:全体が敬語なのに、急に「他言無用!」と強い命令形にすると圧が出ます。文体を揃えましょう。

口外を正しく使うために

口外は「禁止・厳守」の文脈で強く機能する言葉です。使い方を誤ると、相手に強圧的な印象を与えることがあるため、場面別に整理します。

口外の例文5選

  • 本資料の内容は機密情報を含むため、口外しないでください
  • 当面の方針は未確定です。社外への共有は不可、口外厳禁でお願いします。
  • 面談内容は個人情報にあたるため、第三者への口外は禁止です。
  • 取材内容はオフレコですので、社外への口外はご遠慮ください
  • 関係者限定の情報です。正式発表までは口外無用でお願いいたします。

口外を言い換えてみると

口外は強めに響くことがあるので、文章の温度感を調整したいときは言い換えが有効です。

  • 第三者への共有はお控えください
  • 社外への開示はご遠慮ください
  • 機密として取り扱ってください
  • ここだけの話でお願いします
  • ご内密にお願いいたします

「口外禁止」と書き切るより、“禁止の根拠”や“対象”を補うと、読み手は動きやすくなります(例:個人情報を含むため、など)。

口外を正しく使う方法

口外を使うときは、次の3点をセットで考えるとトラブルを避けやすいです。

  • 対象:何が口外対象なのか(会議内容、資料、価格、個人情報など)
  • 範囲:誰まで共有可か(プロジェクト内、役職者のみ、社内のみ等)
  • 期間:いつまで守るか(発表まで、契約締結まで、永続など)

契約や守秘義務、個人情報の取り扱いなど、法律や規程が絡むテーマは表現を誤るとリスクになります。ここでの内容は一般的な目安として捉え、正確な情報は公式サイトや契約書、社内規程をご確認ください。必要に応じて、最終的な判断は専門家にご相談ください

口外の間違った使い方

  • 強すぎる命令だけで終わる:「口外禁止!」だけだと角が立ちます。理由や範囲を添えると実務的です。
  • “口外”の範囲が曖昧:口頭だけでなくSNSや転送も含むなら、媒体を明記したほうが安全です。
  • 社外と社内が混線:「口外=社外だけ」と誤解されることがあります。意図が社内の拡散防止なら「関係者以外」を明記しましょう。

まとめ:他言と口外の違いと意味・使い方の例文

他言と口外は、どちらも「秘密や内々の情報を第三者に話すこと」を指し、意味はとても近い言葉です。違いを作るのは、言葉そのものより文脈です。

  • 他言:丁寧な依頼文に乗せやすく、「ご他言はお慎みください」のように角を立てずに伝えられる
  • 口外:禁止・厳守のトーンになりやすく、「口外禁止」「口外厳禁」のように線引きが明確

迷ったら、相手との関係性に合わせて強さを調整し、対象・範囲・期間を明示するのが実務的です。関連する定型句である「口外無用」と「他言無用」まで一気に整理したい方は、次の記事もあわせて読むと理解が早まります。

「口外無用」と「他言無用」の違いや意味・使い方・例文まとめ

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