
「他言と口外の違いは?意味は同じ?」「他言無用と口外無用、どっちが正しい?」「ビジネスで使うなら失礼がないのは?」――こんな疑問で「他言口外の違い意味」と検索する方は多いです。
結論から言うと、他言も口外も「秘密や情報を他人に漏らすこと」を指し、意味はかなり近い言葉です。ただし、言葉が持つ響きや使われやすい形(他言しない・口外しない、他言無用・口外無用、口外禁止など)にはニュアンス差があります。
この記事では、他言と口外の違いと意味を軸に、他言無用と口外無用、口外禁止、秘密保持、内密、ご内密、ここだけの話、漏らす、公表といった関連語も交えながら、使い方と例文、語源、類義語・対義語、英語表現までまとめて整理します。読み終えたころには「今の場面ならどちらを選ぶべきか」が自分の言葉で説明できる状態になります。
- 他言と口外の意味の違いと、迷いにくい使い分け
- 他言と口外の語源イメージ、類義語・対義語の整理
- ビジネスでも失礼になりにくい言い換えと英語表現
- そのまま使える例文10選と、間違いやすいポイント
他言と口外の違い
最初に、他言と口外を「意味」「使い分け」「英語表現」の3つの観点で整理します。似た言葉ほど、違いの軸を先に決めると迷いが減ります。
結論:他言と口外の意味の違い
他言も口外も、どちらも「秘密・未公開情報・内輪の話を、第三者に話してしまうこと」を表します。辞書的にも近く、日常では同義語として扱われる場面が多いです。
一方で、私の実務感覚としては、他言は「他の人に言う(言いふらす)」という行為の広さに焦点があり、口外は「口に出して外へ漏らす」という漏えいの強いイメージが出やすい言葉です。どちらが絶対に強い・弱いと断定するより、文脈で「どんな抑止をしたいか」を考えると整理できます。
- 他言:他の人に言うこと全般(言い回しとして柔らかめにも運用できる)
- 口外:口に出して外へ漏らす(禁止・厳守のトーンになりやすい)
他言と口外の使い分けの違い
使い分けは、次の「置き換えテスト」で判断すると迷いません。
置き換えテスト:文章の目的で選ぶ
お願いベースで角を立てたくないなら「他言はお控えください」「ご他言はお慎みください」のように、丁寧な依頼に寄せやすいです。反対に、ルール・禁止として明確に止めたいなら「口外しないでください」「口外禁止」「口外厳禁」といった形がしっくりきます。
| 目的 | 向きやすい言い方 | ニュアンス |
|---|---|---|
| 丁寧に依頼したい | ご他言はお控えください/ご他言はお慎みください | 柔らかいが、意思は伝わる |
| 厳守を強く求めたい | 口外しないでください/口外禁止/口外厳禁 | ルール感・制止の強さが出る |
| 定型句で一言で止めたい | 他言無用/口外無用 | 硬めで「秘密厳守」 |
なお、文章全体のトーンが丁寧なのに「口外禁止」とだけ書くと、命令的に読まれることがあります。社内外の関係性によっては、「共有範囲」と「期間」を明示するほうが誤解が減ります(例:関係者以外への共有はご遠慮ください、など)。
他言と口外の英語表現の違い
英語にすると、他言・口外どちらも「秘密にして」「誰にも言わないで」に寄るため、直訳で無理に分けるより、場面で選ぶのが自然です。
- Don’t tell anyone.(誰にも言わないで)
- Please keep this confidential.(機密として扱ってください)
- Keep it secret.(秘密にして)
- Between you and me.(ここだけの話)
- Mum’s the word.(内緒だよ/黙ってて)
- Off the record.(非公開・オフレコで)
ビジネスでの堅さを出すなら confidential、雑談寄りなら between you and me、報道・取材文脈なら off the record が適します。
他言とは?
ここからは、それぞれの言葉を単体で深掘りします。まずは「他言」から、意味・使う場面・語源イメージ・類義語と対義語を整理します。
他言の意味や定義
他言(たごん)は、文字どおり「他の人に言うこと」です。特に「秘密や内々の内容を、第三者に話してしまうこと」を指して使われます。
「他言しない」「他言は控える」「ご他言はお慎みください」のように、相手に対して丁寧に秘密保持を依頼する場面で活躍します。また、定型句の他言無用は「他の人に言ってはならない」という強い口止め表現です。
他言はどんな時に使用する?
他言は、次のような「共有範囲を狭くしたい」場面で自然です。
- 人事や評価、異動など、扱いに慎重さが必要な話題
- 社内の検討中情報(未確定の方針、価格、リリース時期など)
- 友人・家族間の相談事(プライベートの悩みなど)
- 「他言」は依頼文に馴染みやすいので、メールなら「ご他言はお控えいただけますと幸いです」のようにすると角が立ちにくいです。
他言の語源は?
他言は、「他(ほか)」+「言(ことば)」の組み合わせで、成り立ち自体が直感的です。古くから「他に言う=他人に言い広める」という発想で使われてきた語で、そこに「慎む」「無用」といった語が付くことで、秘密保持の意味合いが強まります。
語源を踏まえると、他言は「話す行為の広がり(誰に言うか)」が中心で、口外よりも概念が少し広い、と整理すると覚えやすいです。
他言の類義語と対義語は?
他言の近い言い方(類義語)と、反対方向の言葉(対義語)を押さえると、言い換えの幅が広がります。
| 区分 | 語 | ニュアンス |
|---|---|---|
| 類義語 | 口外/漏えい/言いふらす/暴露/公言(文脈次第) | 秘密を外へ出す、広める |
| 類義語(丁寧) | 内密/ご内密/内々に | 秘密として扱う(依頼に向く) |
| 対義語 | 公表/開示/公言/周知 | 公にする、広く知らせる |
- 「公言」は“公に言う”なので、秘密保持の文脈では他言・口外と方向が逆になります。場面によっては強い言葉になるため、使い所に注意してください。
口外とは?
次に「口外」です。禁止表現として目にすることが多い言葉なので、意味の輪郭と、どんな場面で強く響くかを確認しておきましょう。
口外の意味を詳しく
口外(こうがい)は、「口に出して外へ言うこと」です。特に「秘密・内緒の内容を第三者に漏らす」という文脈で使われ、他言と同様に秘密保持と強く結びつきます。
「口外しない」「口外する」「口外禁止」「口外無用」のように、漏らしてはいけない情報に対して、はっきり線を引く時に使われやすいのが特徴です。
口外を使うシチュエーションは?
口外は、次のように「ルール化・禁止」を示したい場面で特に相性が良いです。
- 社内規程や契約、守秘義務の話題(機密情報、個人情報など)
- 会議資料や配布物に注意書きを入れるとき(例:口外禁止)
- 限定共有の情報を、外部に出さないよう明示するとき
ただし、口外は強く見える分、関係性によっては圧が出ます。ビジネスメールなら、「口外禁止」より「関係者以外への共有はご遠慮ください」のほうが実務的に通ることもあります。
口外の言葉の由来は?
口外は、「口」+「外(そと)」で、「口から外へ出す」という構造がそのまま意味になっています。ここでの「外」は、単に屋外というよりも「当事者の外側=第三者・外部」を含むイメージです。
由来を押さえると、口外は「情報が外へ出ていく」絵が強いので、規程・注意書き・警告文に乗りやすい、と理解できます。
口外の類語・同義語や対義語
口外の類語は「漏らす」「暴露する」「言いふらす」など、情報が外へ出る表現が中心です。反対は「内密」「秘匿」「秘守(秘密を守る)」の方向になります。
| 区分 | 語 | ニュアンス |
|---|---|---|
| 類語・同義語 | 他言/漏えい/暴露/流出/言いふらす | 秘密が外に出る |
| 言い換え(丁寧) | 内密に/ご内密に/伏せておく | 柔らかく秘密保持を依頼 |
| 対義語 | 公表/開示/公開/周知 | 公にして広く知らせる |
他言の正しい使い方を詳しく
ここでは「他言」を、実際の文章でどう使うかを例文とともに整理します。丁寧さを保ちつつ、意図を曖昧にしないのがコツです。
他言の例文5選
- この件はまだ検討中ですので、他言はお控えください。
- 本日の内容は未公開情報を含むため、ご他言はお慎みいただけますと幸いです。
- 相談内容は個人的なことなので、他言しないでほしい。
- 関係者以外への共有は控えてください。内容の他言はご遠慮ください。
- 正式発表までは、SNS等での発信を含め、他言無用でお願いします。
他言の言い換え可能なフレーズ
他言を直接使わずに、同じ意図を伝えたいときは次の言い換えが便利です。
- 関係者以外への共有はご遠慮ください
- 取り扱いにはご注意ください
- ここだけの話にしていただけますか
- (社外・第三者)への開示はお控えください
- 機密として扱ってください
- 言い換えを選ぶ基準は「相手との距離感」と「強さ」です。強く止めたいほど、理由や範囲(社外は不可、関係者限定など)も一緒に書くと誤解が減ります。
他言の正しい使い方のポイント
他言の使い方で大切なのは、相手に配慮しつつ、曖昧にしないことです。特にビジネスでは「誰に」「どこまで」「いつまで」を明確にすると事故が減ります。
- 範囲:関係者以外、社外、プロジェクト外、など
- 期間:正式発表まで、契約締結まで、など
- 媒体:口頭、メール転送、SNS投稿、資料共有、など
また、費用・契約・個人情報などが絡む場合は、言葉選びだけでなく運用(アクセス権、共有設定、持ち出し禁止等)が重要です。最終的な判断は専門家にご相談ください。正確な情報は公式サイトや社内規程をご確認ください。
他言の間違いやすい表現
- 「他言禁止」:意味は通じますが、文章としてやや不自然になりやすいので「他言はご遠慮ください」などにすると自然です。
- 範囲が曖昧:「他言しないで」だけだと“誰までOKか”が曖昧です。関係者の定義を添えると親切です。
- 丁寧文と混在:全体が敬語なのに、急に「他言無用!」と強い命令形にすると圧が出ます。文体を揃えましょう。
口外を正しく使うために
口外は「禁止・厳守」の文脈で強く機能する言葉です。使い方を誤ると、相手に強圧的な印象を与えることがあるため、場面別に整理します。
口外の例文5選
- 本資料の内容は機密情報を含むため、口外しないでください。
- 当面の方針は未確定です。社外への共有は不可、口外厳禁でお願いします。
- 面談内容は個人情報にあたるため、第三者への口外は禁止です。
- 取材内容はオフレコですので、社外への口外はご遠慮ください。
- 関係者限定の情報です。正式発表までは口外無用でお願いいたします。
口外を言い換えてみると
口外は強めに響くことがあるので、文章の温度感を調整したいときは言い換えが有効です。
- 第三者への共有はお控えください
- 社外への開示はご遠慮ください
- 機密として取り扱ってください
- ここだけの話でお願いします
- ご内密にお願いいたします
「口外禁止」と書き切るより、“禁止の根拠”や“対象”を補うと、読み手は動きやすくなります(例:個人情報を含むため、など)。
口外を正しく使う方法
口外を使うときは、次の3点をセットで考えるとトラブルを避けやすいです。
- 対象:何が口外対象なのか(会議内容、資料、価格、個人情報など)
- 範囲:誰まで共有可か(プロジェクト内、役職者のみ、社内のみ等)
- 期間:いつまで守るか(発表まで、契約締結まで、永続など)
契約や守秘義務、個人情報の取り扱いなど、法律や規程が絡むテーマは表現を誤るとリスクになります。ここでの内容は一般的な目安として捉え、正確な情報は公式サイトや契約書、社内規程をご確認ください。必要に応じて、最終的な判断は専門家にご相談ください。
口外の間違った使い方
- 強すぎる命令だけで終わる:「口外禁止!」だけだと角が立ちます。理由や範囲を添えると実務的です。
- “口外”の範囲が曖昧:口頭だけでなくSNSや転送も含むなら、媒体を明記したほうが安全です。
- 社外と社内が混線:「口外=社外だけ」と誤解されることがあります。意図が社内の拡散防止なら「関係者以外」を明記しましょう。
まとめ:他言と口外の違いと意味・使い方の例文
他言と口外は、どちらも「秘密や内々の情報を第三者に話すこと」を指し、意味はとても近い言葉です。違いを作るのは、言葉そのものより文脈です。
- 他言:丁寧な依頼文に乗せやすく、「ご他言はお慎みください」のように角を立てずに伝えられる
- 口外:禁止・厳守のトーンになりやすく、「口外禁止」「口外厳禁」のように線引きが明確
迷ったら、相手との関係性に合わせて強さを調整し、対象・範囲・期間を明示するのが実務的です。関連する定型句である「口外無用」と「他言無用」まで一気に整理したい方は、次の記事もあわせて読むと理解が早まります。

