
こんにちは。「違いの教科書」を運営しているMikiです。
日本語を書いていると、捕らわれると囚われるの違いや意味、どちらの漢字を使うべきかで迷うことは少なくありません。特に固定観念にとらわれるや雑念にとらわれるといった日常表現、ビジネスメールやレポートでの使い分け、漢字かひらがなかの判断は、多くの方が検索で確認しているポイントです。
このページでは、捕らわれる 囚われる 違い 意味をしっかり整理しながら、使い分け、語源、類義語と対義語、言い換え、英語表現、具体的な使い方と例文まで、体系的に解説していきます。
ニュアンスの近い捉われるとの関係や、固定観念にとらわれる・不安に囚われるなど、よくあるフレーズも丁寧に取り上げます。はじめて学ぶ方にも、日本語にこだわりたいビジネスパーソンにも役立つ内容を意識してまとめました。
最後まで読んでいただければ、捕らわれると囚われるの違いだけでなく、日本語の似た表現の整理の仕方そのものにも、感覚的なコツが身についているはずです。
- 捕らわれると囚われるの意味とニュアンスの違いが理解できる
- 場面ごとの正しい使い分けと例文を押さえられる
- 語源・類義語・対義語・英語表現までまとめて確認できる
- 言い換え表現やよくある誤用を知り、文章力を高められる
捕らわれると囚われるの違い
まずは全体像として、捕らわれると囚われるの意味と使い分けの違いを整理します。ここでざっくりとイメージを掴んでおくと、後半の詳しい解説や例文も理解しやすくなります。
結論:捕らわれると囚われるの意味の違い
結論から言うと、捕らわれると囚われるは、どちらも「とらわれる」と読むものの、基本は「何が」「どのように」拘束されているかという観点で使い分けます。
| 表記 | 主な意味 | イメージ | よくある用例 |
|---|---|---|---|
| 捕らわれる | つかまえられて自由を失うこと。主に身体・行動が拘束される | 敵に捕まる・生け捕りにされる | 敵に捕らわれる/警察に捕らわれる |
| 囚われる | ①囚人としてとらえられる ②慣習・不安・固定観念などに心や思考が拘束される | 心が縛られ、自由に考えられない | 過去の失敗に囚われる/不安に囚われる |
ざっくり言うと、「捕らわれる」は身体、「囚われる」は心と押さえておくと、多くの場面で迷いにくくなります。
捕らわれると囚われるの使い分けの違い
使い分けのポイントは、次の2つです。
- 物理的・具体的に捕まっているかどうか
- 心理的・抽象的な束縛かどうか
たとえば、戦争や犯罪などで「敵に捕まる」「警察に身柄を拘束される」といった状況では、捕らわれるを使うのが自然です。
一方、固定観念にとらわれる/過去の失敗に囚われる/不安に囚われて一歩を踏み出せないといった場面では、心や考えが縛られるイメージが強いため、囚われるを選ぶのが一般的です。
ただし、実際の文章では、心理的な意味でもひらがなで「とらわれる」と書かれることが多く、厳密に漢字を使い分けないケースもあります。特にビジネス文書では、読み手に余計な負荷をかけないために、あえてひらがなにする判断もよく行われます。
捕らわれると囚われるの英語表現の違い
英語表現で考えると、ニュアンスの違いがよりはっきりします。
| 日本語 | 状況 | 代表的な英語表現 |
|---|---|---|
| 捕らわれる | 物理的に捕まる・拘束される | be captured / be caught / be taken prisoner / be held captive |
| 囚われる | 感情・固定観念などに心が縛られる | be obsessed with / be fixated on / be trapped by / be enslaved by fear |
このように、英語に置き換えてみると、捕らわれるは物理的な拘束、囚われるは心理的・抽象的な拘束に近いことが、より直感的に理解できます。
捕らわれるの意味
続いて、捕らわれるという表記に焦点を当てて、意味や語源、使われ方を詳しく見ていきます。
捕らわれるとは?意味や定義
捕らわれるは、基本的に「つかまえられる・捕まる」という意味です。
具体的には、次のような状況で用いられます。
- 敵軍や犯罪者に捕まる(敵に捕らわれる)
- 警察や軍などの公的機関に拘束される(警察に捕らわれる)
- 動物が罠や檻にかかる(罠に捕らわれる)
人や動物など、具体的な対象が物理的に捕まって動けなくなるイメージが中心です。
近年では、「過去の失敗に捕らわれる」「先入観に捕らわれる」など、心理的な文脈でも使われることがありますが、その場合でも「がっちりつかまれて動けない」ニュアンスは共通しています。
捕らわれるはどんな時に使用する?
捕らわれるを使う典型的な場面を、少し整理してみましょう。
① 物理的な拘束・捕獲
もっとも基本となるのが、肉体的な拘束です。
- 敵に捕らわれる
- 人質として捕らわれる
- 罠に捕らわれた動物
歴史小説や戦記物、ニュース記事などでも、身体的に拘束される意味で多用されます。
② 比喩的な「身動きが取れない」状況
もう少し広く、「行動の自由がない」「状況に縛られて動けない」といった比喩的な用法もあります。
- 借金に捕らわれる生活
- しがらみに捕らわれて会社を辞められない
ここでは、肉体を直接拘束されているわけではないものの、「抜け出しにくさ」や「身動きの取れなさ」を強く表現したいときに捕らわれるが選ばれます。
捕らわれるの語源は?
捕らわれるの「捕」は、手偏(てへん)+甫から成り、「手でしっかり押さえつける」「つかまえる」ことを表す漢字です。
- 捕まえる
- 捕虜
- 逮捕
といった語に共通して使われていることからも、「相手を押さえ込んで動けなくする」ニュアンスが感じられるでしょう。
ちなみに、似た表記として「捉える」「捉われる」があります。捉は「対象をとらえて理解する・把握する」意味合いが強い漢字で、「本質を捉える」「イメージに捉われる」のように、心理的な文脈で使われます。捕らわれると捉われるも、意味の近い場面が多いため、迷いやすいポイントです。
捕らわれるの類義語と対義語は?
捕らわれるに近い意味をもつ類義語と、反対のイメージを持つ対義語を整理しておきます。
類義語(似た意味の言葉)
- 逮捕される:法的権限にもとづいて拘束されること
- 捕縛される:武力や強制力によって縛られ、捕まること
- 拘束される:行動の自由を制限されること
- 捕獲される:主に動物などが捕まえられること
対義語(反対のイメージの言葉)
- 解放される:拘束状態から自由にされること
- 釈放される:逮捕・拘束状態から正式に放たれること
- 自由になる:束縛から離れ、好きなように行動できるようになること
こうした類義語・対義語をセットで覚えておくと、文章を書くときに表現を言い換えやすくなるだけでなく、ニュアンスの理解も深まります。
囚われるの意味
次に、囚われるのほうを詳しく見ていきます。漢字の形からも分かるように、「囲いの中の人」というイメージがポイントになります。
囚われるとは何か?
囚われるは、もともと「囚人としてとらえられる」「牢屋などに入れられて自由を奪われる」という意味を持ちます。
しかし現代日本語では、それに加えて「心や思考が何かに縛られて自由に動けなくなる」という、抽象的・心理的な意味で使われることが非常に多くなっています。
- 過去の失敗に囚われる
- 不安に囚われて眠れない
- 固定観念に囚われた考え方
このように、囚われるは「見えない檻」に閉じ込められているイメージが強い表現だと考えると分かりやすいでしょう。
囚われるを使うシチュエーションは?
囚われるがよく使われるのは、主に次のようなシーンです。
① 心理的・感情的な束縛
- 恐怖に囚われる
- 不安に囚われる
- 劣等感に囚われる
これらは、感情が強すぎて、冷静な判断や自由な行動ができなくなっている状態を表します。
② 思考・価値観の硬直
- 固定観念に囚われた発想
- 常識に囚われないアイデア
- 過去の成功体験に囚われる
ビジネスの場面では、「囚われない」「囚われずに」という形で、固定された考え方から自由になる重要性を語るときにも頻出します。
③ 本来の「囚人として捕まる」意味
やや古風・文学的な響きがありますが、本来の意味である囚人としてとらえられるというニュアンスでも使われます。
- 反乱軍の兵士たちは皆、城に囚われた
- 囚われの身となる
ただし、現代のニュース記事などでは、より一般的な捕らわれるや「拘束される」「収監される」といった表現が選ばれることも多く、囚われるはやや文学寄りの表現として使われることが増えています。
囚われるの言葉の由来は?
囚われるの「囚」は、「囗(かこい)」の中に「人」が入った形をしています。これは、まさに人が囲われて閉じ込められている状態を表した象形文字です。
そこから、「囚人」「死刑囚」といった語が生まれ、刑罰として自由を奪われた人を示す漢字として定着しました。
やがて、「心が何かに囚われる」という比喩的な用法が広がり、現在では「心理的な拘束」の意味で用いられることが非常に多くなっています。
囚われるの類語・同義語や対義語
囚われるの意味合いを、近い言葉と対になる言葉から整理してみましょう。
類語・同義語
- 監禁される:物理的に閉じ込められること(心理的意味は薄め)
- 束縛される:物理的・心理的に自由を制限されること
- 支配される:感情や他者の意思に強くコントロールされること
- 思い込む・固執する:一つの考えにこだわり、それ以外が見えなくなること
対義語
- 解き放たれる:束縛から解放されること
- 解放される:物理的・心理的な拘束がなくなること
- 自由な発想をする:固定観念から離れて柔軟に考えること
囚われるは、心の自由が失われている状態を示すのにとても便利な言葉です。逆に、それを避けたいときは「囚われない」「囚われずに」と否定形で用いると、前向きなメッセージにつながります。
捕らわれるの正しい使い方を詳しく
ここからは、捕らわれるの具体的な使い方を、例文や言い換え表現とともに整理していきます。
捕らわれるの例文5選
まずは、捕らわれるの典型的な用法を例文で確認してみましょう。
- 彼は敵軍に捕らわれることを恐れず、最前線に向かった。
- スパイは国境を越える直前に捕らわれる結果となった。
- 山中で罠に捕らわれた鹿が、必死にもがいていた。
- 彼は借金に捕らわれる生活から抜け出すため、副業を始めた。
- 形式ばったルールに捕らわれるあまり、本来の目的を見失ってはいけない。
1〜3は物理的な拘束、4・5は比喩的な拘束の例です。どちらの場合も、「逃れにくい状態にがっちりつかまれている」というイメージが共通しています。
捕らわれるの言い換え可能なフレーズ
文脈によっては、捕らわれるを別の表現に言い換えたほうが、読みやすくなることがあります。
物理的な場面での言い換え
- 敵に捕らわれる → 敵に捕まる/敵に拘束される
- 罠に捕らわれる → 罠にかかる/罠にはまる
比喩的な場面での言い換え
- 借金に捕らわれる → 借金に苦しめられる/借金に縛られる
- 形式に捕らわれる → 形式にこだわりすぎる/形式に縛られる
ビジネス文書では、「捕らわれる」を使うことで文章が堅くなりすぎると感じたら、素直な言い換えを検討するのも一つのコツです。
捕らわれるの正しい使い方のポイント
- 物理的な拘束があるときは、まず捕らわれるを候補にする
- 心理的な意味でも、「逃れにくさ」「がっちりつかまれている」ニュアンスを強く出したいときに向いている
- あまり漢字を多用したくない文脈では、「とらわれる」とひらがなにする選択肢もある
- ニュース・公的文書では、場合によって「拘束される」「収容される」など、より具体的な語を選ぶことも多い
捕らわれるの間違いやすい表現
捕らわれるに関する、よくある間違いや迷いやすいポイントも押さえておきましょう。
① 「固定観念に捕らわれる」か「囚われる」か
固定観念のような心の問題であれば、ニュアンスとしては囚われるがより適切です。ただし、実務上は「固定観念にとらわれる」とひらがな表記にすることが多く、漢字にこだわりすぎて読みづらくなるくらいなら、ひらがなを選ぶほうが自然なケースも少なくありません。
② 捕われる/捕らわれるの表記揺れ
「捕われる」と表記する例も見られますが、一般的には捕らわれるのほうが辞書的に推奨される形です。公的な文書や社内規程などでは、どちらの表記で統一するかを決めておくとよいでしょう。
③ 類似語との混同
捕らわれるは、捉われるや囚われると混同しやすい表現です。「捕」=物理的に捕まえる、「捉」=理解・把握する、「囚」=囲われた人・囚人と分解して覚えておくと、迷ったときに役立ちます。
囚われるを正しく使うために
最後に、囚われるの例文や言い換えを通じて、心や思考の文脈での正しい使い方を確認していきます。
囚われるの例文5選
囚われるの典型的な用法を、具体的な例文で見てみましょう。
- 彼は過去の失敗に囚われるあまり、新しい挑戦ができなくなっていた。
- 不安に囚われる夜が続き、なかなか眠れない。
- 常識に囚われることなく、ゼロから発想してみよう。
- 彼女は「こうあるべきだ」という固定観念に囚われることを恐れている。
- 敗北のイメージに囚われると、本来の力を発揮できない。
ここでは、いずれも心や思考が何かに縛られている状態を表しています。物理的な拘束ではないため、捕らわれるではなく囚われるがしっくり来る場面です。
囚われるを言い換えてみると
囚われるのニュアンスをより柔らかく、あるいは分かりやすく伝えたいときには、次のような言い換えが考えられます。
心理的な拘束の言い換え
- 不安に囚われる → 不安に支配される/不安に押しつぶされそうになる
- 固定観念に囚われる → 固定観念に縛られる/固定観念にとらわれてしまう
- 過去の失敗に囚われる → 過去の失敗を引きずる/過去の失敗から抜け出せない
ビジネスシーンやプレゼン資料では、読み手の理解を最優先するなら「囚われる」と「とらわれる」をバランスよく併用するのも現実的な選択です。
囚われるを正しく使う方法
- 心・感情・考え方など、目に見えないものが縛られているときに優先して使う
- ポジティブなメッセージには、「囚われない」「囚われずに」などの否定形を活用する
- 公的な文章や説明書では、難しい漢字が多いと感じたら「とらわれる」とひらがなにする
- 文学的・表現力豊かな文脈では、あえて囚われるを使うことで、心の重さや苦しさを強調できる
囚われるの間違った使い方
囚われるは便利な言葉ですが、使い方を誤ると意味が伝わりにくくなることがあります。
① 明らかに物理的な拘束だけの場面
たとえば、
- 犯人が警察に囚われる
- 鳥が網に囚われる
といった文は、使えないわけではありませんが、多くの場合は捕らわれるや「捕まる」「拘束される」を使うほうが自然です。
② 難しい漢字の多用による読みにくさ
ビジネス文書や説明書のように、読みやすさが最優先される文章では、「囚われる」を多用すると読者に負担をかけることがあります。そうした場合は、
- とらわれる(ひらがな表記)
- 縛られる・こだわる・引きずる などの言い換え
を上手に組み合わせて、バランスを取ると良いでしょう。
ここで解説している用法やニュアンスは、あくまで一般的な日本語の使い方の目安です。辞書や文法書によって説明が異なる場合もありますので、正確な情報は公式サイトをご確認ください。特に公的文書や契約書など、言葉の解釈が大きな影響を持つ場面では、最終的な判断は専門家にご相談ください。
まとめ:捕らわれると囚われるの違いと意味・使い方の例文
最後に、本記事のポイントを簡単にまとめます。
- 捕らわれるは、主に身体や行動が物理的に拘束されるときに使う。「敵に捕らわれる」「罠に捕らわれる」など
- 囚われるは、心・感情・固定観念などに縛られて自由を失うときに使う。「不安に囚われる」「過去に囚われる」など
- 英語にすると、捕らわれるは be captured / be taken prisoner、囚われるは be obsessed with / be trapped by などが目安になる
- 漢字のニュアンスを意識しつつ、ビジネス文書などでは「とらわれる」とひらがな表記や、適切な言い換えも柔軟に使うと読みやすい
日本語には、今回の捕らわれる/囚われるのように、読みは同じでも意味や使い方が異なるペアが数多くあります。例えば、毎にと事にの違いや意味・使い方・例文や、依頼と要請の違い、不憫と憐憫の違いなども、同じ発音で意味が異なる典型的な例です。
捕らわれる 囚われる 違い 意味をしっかり理解しておくと、文章を書くときにニュアンスを丁寧にコントロールできるようになり、読み手に伝わる日本語へと一歩近づきます。今日からぜひ、日々の会話やビジネス文書で、少しだけ「とらわれる」という表現に意識を向けてみてください。

