「洩れる」と「漏れる」の違い|意味・使い分け・例文
「洩れる」と「漏れる」の違い|意味・使い分け・例文

「洩れる」と「漏れる」の違いは何?意味は同じ?それとも使い分けがある?――こんな疑問で調べている方は多いです。

特に、情報が漏れる・秘密が洩れる・声が漏れる・木漏れ日・水漏れ・ガス漏れ・漏洩(ろうえい)・漏えい(交ぜ書き)など、似た表現が一気に出てくると、どれが正しいのか不安になりますよね。

この記事では、「洩れる」と「漏れる」の意味の違いとされやすいポイント、実務での無難な表記、語源、類義語・対義語、言い換え、英語表現、そしてすぐ使える例文まで、一つずつ整理します。

  1. 洩れると漏れるの意味の違いと結論
  2. 場面別の使い分けと無難な表記
  3. 語源・類義語/対義語・言い換え・英語表現
  4. 例文10本で体感する正しい使い方

洩れると漏れるの違い

まずは「違いがあるのか/ないのか」を最短で整理し、迷いどころになりやすい“使い分け”と“表記ルール”までまとめます。ここを押さえるだけで、以降の解説が一気に読みやすくなります。

結論:洩れると漏れるの意味の違い

結論から言うと、「洩れる」と「漏れる」は、意味としてはほぼ同じで、どちらも「本来中にあるはずのものが、外へ出てしまう(外へ伝わってしまう)」を表します。

ただし実際の文章運用では、“意味の差”というより“表記の選ばれ方”に差が出るのがポイントです。

  • 漏れる:常用漢字の「漏」を使うため、ニュース・ビジネス・公的文書で一般的
  • 洩れる:「洩」が常用漢字ではないため、一般文書では避けられやすい(文学的・古風に見えることも)

「洩」は熟語の「漏洩(ろうえい)」などで目にする一方、動詞としての「洩れる」は日常文ではあまり見かけません。読者に“難しい字”という印象を与えやすい点も、表記が「漏れる」に寄る理由の一つです。

つまり、迷ったら「漏れる」を選ぶのが無難です。特にビジネス文書や公式発表では、表記ゆれを避けるためにも「漏れる」に寄せるのが実務的です。

洩れると漏れるの使い分けの違い

使い分けは厳密に決まっているわけではありませんが、現代の文章では次の“傾向”で整理すると迷いが減ります。

  • 漏れる:水・ガス・音・光・情報など、幅広い「外へ出る」をカバーする標準表記
  • 洩れる:感情・気持ち・本音など、内面が“にじむ”ニュアンスを狙って使われることがある(ただし一般的には少数派)

たとえば「水が漏れる」「ガスが漏れる」「情報が漏れる」は、どれも標準的で読み手に負担がありません。一方で「苦笑が洩れる」「ため息が洩れる」のように、表現として雰囲気を出したい場面で「洩れる」を見かけることがあります。

  • 公的文書・社内規程・プレスリリースなどでは、常用漢字外の「洩」を避ける運用が多い
  • 読者層によっては「洩れる」を誤字・当て字だと受け取られる可能性がある

最終的には、所属組織や媒体の表記ルール(用字用語集)に合わせるのが安全です。正確な運用は、各組織の公式ガイドや公式サイトをご確認ください。重要な案件(情報漏えい対応など)では、最終的な判断は法務・広報など専門部署や専門家にご相談ください。

洩れると漏れるの英語表現の違い

英語では「洩れる/漏れる」を一語で完全に区別するより、“何がどう外へ出たか”で動詞を選ぶのが自然です。

日本語 英語の定番 ニュアンス
水・ガスが漏れる leak 穴・亀裂などから漏れ出る
情報が漏れる be leaked / leak (out) 外部へ流出・暴露される
声・ため息が漏れる escape 思わず外へ出る
光が漏れる shine through 隙間から差し込む
秘密を漏らす let slip / give away うっかり口を滑らせる

英訳は文脈で変わるので、書類や契約など重要文書では、社内の翻訳ルールや専門家の確認を推奨します。

洩れるとは?

ここからは、まず「洩れる」そのものを掘り下げます。意味・使う場面・語源・類義語と対義語まで整理し、なぜ「洩れる」が“見かけにくい字”なのかも含めて解説します。

洩れるの意味や定義

「洩れる(もれる)」は、内側にあるものが外へ出る/外へ伝わることを表します。対象は水や気体のような物理的なものに限らず、声・感情・情報などにも使えます。

ただし現代の実用文では、「洩れる」は表記としてやや硬く、古風・文学的に感じられやすい傾向があります。そのため、同じ「もれる」でも表記は「漏れる」が優勢です。

洩れるはどんな時に使用する?

「洩れる」を使うときは、意味の違いというより文章のトーンで選ぶことが多いです。私は次のような場面なら違和感が出にくいと考えています。

  • 小説・エッセイなど、文体に“余韻”を出したいとき
  • 感情や気配が「にじむ」「思わず出る」感じを強めたいとき(例:苦笑が洩れる)
  • あえて旧字体・難字寄りの表記で雰囲気を作りたいとき

  • ビジネスメールや社外文書では「洩れる」を避け、「漏れる」に統一するほうが誤解が少ない

洩れるの語源は?

「洩」は、水が流れ出る・外へあふれるイメージを持つ漢字です。語としては「もる/もれる(外へ出る)」という感覚につながっており、意味の核は「漏れる」とほぼ重なります。

ただし、現代日本語の表記では常用漢字かどうかが運用に直結します。漢字そのものの由来だけで“正しさ”が決まるわけではないので、媒体や目的に合わせて表記を選びましょう。

洩れるの類義語と対義語は?

「洩れる」は「外へ出る/伝わる」という意味の幅が広いので、類義語も文脈で変わります。

類義語(近い言葉)

  • 漏れる
  • にじむ(感情がにじむ)
  • こぼれる(本音がこぼれる)
  • 露見する(秘密が露見する)
  • 流出する(情報が流出する)

対義語(反対に近い言葉)

  • 守られる(秘密が守られる)
  • 秘匿される(情報が秘匿される)
  • 遮断される(音が遮断される)
  • 密閉される(容器が密閉される)

漏れるとは?

次に、日常でも仕事でも最も見かける「漏れる」を整理します。「標準表記としての強さ」がどこにあるのか、意味・場面・由来・類語まで具体的に押さえましょう。

漏れるの意味を詳しく

「漏れる(もれる)」は、本来とどまるはずのものが、隙間・穴・境界を越えて外へ出てしまうことを表します。

水・ガス・光・音・におい・情報など、対象が幅広く、現代の一般的な文章では「もれる」は基本的にこの「漏れる」で書くのが主流です。

漏れるを使うシチュエーションは?

「漏れる」は、日常からビジネスまで守備範囲が広いのが特徴です。

  • 物理:水が漏れる/ガスが漏れる/油が漏れる
  • 感覚:声が漏れる/音が漏れる/光が漏れる(隙間から差し込む)
  • 情報:個人情報が漏れる/会議内容が漏れる
  • 手続:記入が漏れる/確認が漏れる(いわゆる“漏れ”)

特に実務では、「漏れる=問題・事故につながりうる」という含みを持ちやすいので、文章のトーンも引き締まります。

漏れるの言葉の由来は?

「漏」は、水がしたたり落ちる・液体が外へ出るイメージを中心に発達した漢字で、そこから「光が漏れる」「声が漏れる」「情報が漏れる」へと意味が広がっていきました。

現代では常用漢字として扱いやすいこともあり、行政・報道・企業文書の多くで「漏れる」が採用されます。

漏れるの類語・同義語や対義語

類語・同義語(文脈で使い分け)

  • 流出する(情報が流出する)
  • 漏えいする(情報が漏えいする)
  • 露呈する(事実が露呈する)
  • にじみ出る(本音がにじみ出る)
  • こぼれる(笑みがこぼれる)

対義語

  • 密閉する
  • 遮断する
  • 秘匿する
  • 保持する(情報を保持する)

洩れるの正しい使い方を詳しく

ここでは「洩れる」を実際にどう使うと自然かを、例文とともに深掘りします。文学的に見える表記だからこそ、使いどころを間違えると“わざとらしさ”が出やすい点も押さえておきましょう。

洩れるの例文5選

  • 思わず苦笑が洩れた
  • ため息が洩れるほど、緊張が続いていた
  • 本音が言葉の端々に洩れてしまう
  • 静かな部屋で、涙をこらえる気配が洩れていた
  • 胸の内が表情に洩れるのを、本人は気づいていない

洩れるの言い換え可能なフレーズ

「洩れる」は雰囲気のある表記ですが、読み手の負担を下げたいなら言い換えも有効です。

  • 苦笑が洩れる → 思わず笑みがこぼれる
  • ため息が洩れる → ため息が出る
  • 本音が洩れる → 本音がにじむ
  • 気配が洩れる → 気配が伝わる

洩れるの正しい使い方のポイント

私が文章指導で意識しているポイントは、次の3つです。

  • 「洩れる」を“難しい言葉”として使わない:意味が伝わるかを優先する
  • 内面・気配・微妙な感情など、“にじむ”対象に寄せると自然
  • 媒体が実務寄りなら、表記は「漏れる」に統一する

洩れるの間違いやすい表現

「洩れる」は表記ゆれが起きやすいので、次は特に注意してください。

  • 公的・実務文書で「洩れる」を多用してしまう(読み手に負担が出る)
  • 「漏れる」が定着している熟語・慣用句まで「洩」に寄せてしまう
  • 意味を“上品にする”目的だけで使い、文体から浮いてしまう

迷ったら「漏れる」に統一し、必要なら言い換えでニュアンスを作るのが、読みやすさと正確さの両立につながります。

漏れるを正しく使うために

最後に、実務で最も出番が多い「漏れる」を、例文・言い換え・使い方のコツ・誤用ポイントまでまとめます。情報漏えいの文脈では特に誤解が起きやすいので、表現を引き締めたい方はここを重点的にどうぞ。

漏れるの例文5選

  • 蛇口の付け根から水が漏れている
  • ドアの隙間から光が漏れて、廊下が明るい
  • 壁が薄くて会話が隣室に漏れる
  • 機密情報が外部に漏れた可能性がある
  • 確認作業が漏れていたため、手続きが遅れた

漏れるを言い換えてみると

「漏れる」は便利な反面、同じ語ばかりになると文章が単調になります。ニュアンス別に言い換えを持っておくと表現が整います。

  • 水が漏れる → 滲み出る染み出す(少量のとき)
  • 光が漏れる → 差し込む透ける
  • 声が漏れる → 聞こえる伝わる
  • 情報が漏れる → 流出する漏えいする外部に出る

漏れるを正しく使う方法

「漏れる」を正確に使うコツは、“本来は外へ出ないはず”という前提を文章に入れることです。これが入るだけで、意味が締まります。

  • (本来は密閉されているはずの)配管から水が漏れる
  • (本来は秘密であるはずの)会議内容が漏れる
  • (本来は届かないはずの)声が漏れる

なお、情報管理に関する文章は、企業・行政・業界によって用語の定義や表記が定められている場合があります。正確な情報は各組織の公式サイトや公式資料をご確認ください。重大なケースでは、最終的な判断は専門家にご相談ください。

関連して「秘密を他人に話してよい/だめ」のニュアンスまで含めて整理したい方は、当サイトの内部記事も参考になります。

漏れるの間違った使い方

ありがちなミスは、「漏れる」を“ただ出る”の意味で使いすぎることです。たとえば「水が流れる」「光が差す」のように自然な現象を言うなら、「漏れる」より別の語が適切な場合があります。

  • 自然な流れや意図した排出まで「漏れる」と書くと、異常・事故のニュアンスが出る
  • 「漏れる/漏らす(他動詞)」の混同で、責任の所在が曖昧になることがある

特にビジネスでは、「情報が漏れる(自然・受け身)」と「情報を漏らす(人為・責任)」の差が文脈上重要になることがあります。文面が公式なほど、動詞の選択は慎重に行いましょう。

まとめ:洩れると漏れるの違いと意味・使い方の例文

「洩れる」と「漏れる」は、意味の核としてはどちらも「中にあるものが外へ出る/伝わる」で、意味の差は大きくありません。一方で、現代の文章運用では、常用漢字で読み手に負担が少ない「漏れる」が標準として広く使われます。

「洩れる」は文学的・古風な響きを狙える反面、実務文書では表記ゆれや誤解の原因になりやすいので、媒体のルールに合わせるのが安全です。迷ったら「漏れる」、ニュアンスを出したいなら言い換えも活用――これが私のおすすめです。

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